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農業という生き様を

自分の中では毎年恒例になってきた「農スタ」。

今カンボジア、シェムリアップにいる。(3月9日に帰国済み。。。)
アテンドの合間に書きはじめだけど、時間がないので帰国後に続きになるかな。

当初、自分が海外に行く理由作りと農業界に新たな選択肢を作るという意味で始めたけど、まだ参加者はそれほど多くない。
続けていくことで認知度挙げていければ素敵。

ただこれは半分趣味でありつつ社会貢献・教育事業でもあるが私の本丸ではない。

手を抜く気はないがこれを足掛かりに「農業×海外と言えば山浦」 というイメージを作っていければと思ふ。

さて、我々の生業「農業」をどうとらえるか。

就職は目的なのか、手段なのか。「働く」を生き方ととらえられる?

会社の中で社員の求人を担当している。

その中で求人イベントやセミナー、農業大学校への説明会に行くことがたくさんあるのだけど、学生たちの仕事を求める姿勢に疑問符が付くことは少なくない。

自分が歳をとっているのはおそらく関係ない(同年代とて、同じことを感じることは多々あるし)。

就職イベントでうちのブースに来て一通りの話、質疑をするが、その時点で興味をそそられる人材にはほぼ出会えない。おそらく仕事はしてくれるし、育て方を間違えなければ農業法人社員としては十分に活躍はしてくれるだろうとは思うが、個人的には魅力を感じないことの方がはるかに多い。


もちろん会社として求める人材と個人が魅力を感じる人材は全く別物ではあるけどね。

先日も求人イベントにブースを構えさせてもらったが、ありがたいことに最終的に12名ものエントリーをいただいた。イベント中にブースに来たのは20名弱。

みんなは何を求めて農業法人の門戸をたたこうとするのだろう。

職業なのか、その先にある夢なのか、安定なのか。

若いうちに最初から明確な目標をもってるかというとそれはなかなか難しいかもしれないけど、ただ20歳前後になればキャラクターと生き方の大枠は出来上がってくる。

その時点でどんな価値観を持って仕事を選ぶのか、会社を選ぶのかでその後の人生の影響もでかいから、若い時点で判断基準をお金や休みを中心に選ぶのは今考えると恐ろしいね。

私も昔は何も考えてなかったから、やはり老害なのかも。。。

「お金=幸せじゃない!」なんてクソみたいなこという気はないけど 手前の金より、人生経験濃い方がが最終的にはお金稼げるからね。

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私の農業という生き様

昔大好きだったヤクザ漫画にこんなセリフがあった。

「極道は職業じゃないんだ。生き様なんだ。金が欲しいだけなら勉強してビジネス選んで金持ちになる方法もあるだろう。ただ俺たちはこんな生き方をあえて選んでる。だから絶対自分の生き様からひいちゃいけねえんだ。」

確かこんな感じだ多と思う。
高校生くらいの自分にズバッとささった。

「農業の生き様とはこれだ!」なんて言う気はかけらもない。
そんなのは個人の価値観で目指すところを目指せばいい。

もし私の仕事内容を全般的に見てもらうことができればほとんどの人はこういうだろう。

「いや、お前農業やってねーじゃんw」

確かにそうだ。

雇われサラリーマンと言えど、ここまで畑に出ていないと「農家」というのもはばかれるが、私は泥臭い農業法人の一員として誇りを持っている。

簡単に言うと役割が違うだけだ。

私というキャラクターが農業法人、もしくは農業界で仕事をするにあたり、現場を5,6年やったうえで(入る前からそれは分かっていたし、その約束で入社したが)の結論としては私は現場にいるより新規事業開発や求人、渉外など対外的な活動をした方が価値的なパフォーマンスができるのはもはや間違いない。

畑作業やそのマネジメントができないわけではない。
それより自分にしかできないことをやった方が価値的だし、個人的には楽しいというだけ。

一言でいうと私の場合、農業界ではマクロな動きをする方が社会的な価値も生産性も高いのだ。

これが私なりの農業という生き様である。
外野の意見は聞こえないし、聞く気もない。

会社にいることは得なこともたくさんあるから、やめたいわけではないが 必要でないと感じたらいつでもクビにしていいとは会社には伝えてある。


急に言われると困るけどねw
ただ媚びへつらって会社にいたいとは思わないだけ。

じゃあ農家を目指すあなたや今農家やってる人の生き様はどんな形だろう。

「農家とはこうあるべきだ」を破壊せよ

自分の人生、好きにすればいいんだけど、好きにできるか?という話。

誰もが駒になりたいと思ってるわけではないはず。
就職することで自分の色を消す必要はないんだ。

そう考えると就職するにしても職場の選び方は 会社の大きさや給料の額、休みの多さではなくなるんじゃないかな。

結論を先に言うと 誰と働き、何を目指すか それに尽きると思う。

会社の自由度なんかもあるだろうけど、自由ってよほど自分のカラーが定まってない限りは使いきれないからね。

色がない人は YES と言い続けることをお勧めする。
そうすることで自分のカラーが少しづつ鮮明になってくる。

話を農家に戻すと 前回のnoteにも書いたけど
https://note.com/masahiroyamaura/n/ne726f607295f

農家として目指すべきところやステージは無限にある。

その中で自分の動きの中で一番邪魔になるのが「農家(農業)とはこうあるべきだ」という謎の偏見なんだ。

古い農家であればあるほどこの呪縛が刷り込まれていて、抜け出せない。

農業を雇用であれ、独立であれ目指すのであれば「農業はこうあるべきだ」という呪縛から脱却しないと必ず淘汰される農家側に流されてしまう。

これから農業を目指す、もしくは生き様としての農業を貫くのであれば 今の固定概念から脱却すべきだし、そんな人の近くで働いた方がいい。

農業含め、仕事をあくまで生活費を稼ぐ手段とするならばそれも悪くない。
ただ、人生の大部分を他人に預けることになりかねない。

私は自分の人生の時間を可能な限り「自分の生き様にしたい」だけなんだ。






ありがとうございます。何かしら社会の役に立ったり、誰かの人生に影響するような記事を心がけていきます。 根が照れ屋なので 若干の不真面目は照れ隠しです。 ご承知おきを。