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自給自足カレッジ16

16回目の今日は、日本人が食べている野菜について書いてみたいと思います。
今スーパーに行くと綺麗に整えられて並べられている定型の普通の野菜は、ほんの一部の自然栽培等で育てられたもの以外は、9割以上の割合で慣行農法と呼ばれている大量の農薬と化学肥料を使って作られた野菜になります。
昔八百屋さんで売られていた野菜は、土がついていたり不定形、不揃いで、綺麗に並べられていたりしていなくて、美しく見えるように照明が当てられているような事もなかったように記憶しています。
では、中身はどうなっているかというと、この50年間で野菜の栄養価は激減していると言っても過言ではない状況です。
少し古いデータになりますが、ナチュラルハーモニー代表の河名秀朗さんの「自然の野菜は腐らない」という本の中から数字を拾い上げると下記のようになります。
ほうれん草のビタミンCは、可食部100グラムあたり1950年に8000mgだったものが2000年には2310mgまで、4分の1近くまで下がっています。
ニンジンのビタミンAは、1950年には13500mgあったものが、2000年には4950mgと、3分の1近くまで下がり、ダイコンのビタミンCは20mgから12mgと4割減。キャベツのビタミンB2に至っては、0.3mgから0.03mgへと10分の1にまで激減しています。

如何にスカスカの野菜を食べているのかという事が、上の表を見るとよく分かります。
医食同源という言葉がありますが、日本人の癌罹患率がどんどん増えている事と何か関係があるように思えてなりません。
戦前までは、かなりの割合の人が農業を営んでおり、田畑を大事にしてきていました。田んぼから取ってきたものは田んぼに戻す。食べ残しなんかも堆肥にして、自分の便も堆肥化して十分に発酵させて田畑に戻して、土が痩せないようにしてきていました。
日本人が永らく維持してきたその豊かな土が、戦後の近代農業という虚構の中で失われてきており、このままでは世界の来るべき食料危機と並行して、日本自体も食料危機に見舞われるのではないか。栄養摂取という意味では、既に食料危機と言っても良いのではないか。

自給自足カレッジでは、土作りから学ぶことができ、堆肥の扱い方や、コンポストについても学ぶことができます。
少し田舎に行けば、耕作放棄地だらけで草だらけになっていますが、実は自然栽培では、これら雑草が土を肥やしてくれているのを利用しています。
栄養価の高い野菜を食べたいなら、自分で作るのが一番。
是非、自給自足カレッジで自然な野菜やお米の作り方を学んでいただき、卒業後には、実践して頂ければと思います。

自給自足カレッジについてご興味のある方は、下記のURLから我々のホームページを覗いてみてください。

https://self-sufficient-life.jp

また、自給自足カレッジのオープンイベントとして、3月4日土曜日と3月19日日曜日にオープンカレッジを、三重県多気町のVISONで行いますので、ご興味のある方は、上記ホームページからお申し込みください。

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自給自足カレッジ
 小柴正浩

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