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5/7自給自足カレッジ第3回目の講義と実習①〜自給自足カレッジ84

5月7日、ゴールデンウィーク最終日に、第3回目の自給自足カレッジ日曜日コースの講義と実習がありました。生憎の雨でしたが、滞りなく予定の内容を実習も含めて終える事が出来て、その内容も含めて盛り沢山で、大変楽しい受講でした。

午前中9:15にスタートした座学では、講師の村上眞平さんから、3時間余りの間に、永続的な自然の森と現代の農業の違いについての話を聞きました。

自然の森の持続可能性は、3つの要素で担保されているとの、前回までの話の復習からスタート。

まず、自然の森に備わっている、その三つの要素=循環性、多様性、多層性についての解説がありました。

循環性

上記の写真は、循環性についての解説時に使われた図になります。

太陽のエネルギーを受けた植物は、主に地中からの水や空気中の二酸化炭素を用いて、光合成によって炭素を固定化して炭水化物を作ります。また植物は呼吸(酸素の吸収)もしながら根を張り、幹や枝葉を伸ばしていきます。

その植物を食べているのが、草食系の動物で、その動物を食べる動物もいて、生態系ピラミッドを構成しています。

生態系ピラミッド

この生態系ピラミッドの意味するところは、弱肉強食という事とは逆に、底辺に行くほど数が多くなければいけないというルールになります。

食べるものがなくなれば、生態系ピラミッドの上位に位置するものは、行きていけないという関係が成り立っています。
この意味で、最も上位に位置する最高食肉類は、環境の悪化、循環性の喪失、等があると、一番最初に居なくなる存在なので、最も弱い存在だとも言えます。

絶滅した日本オオカミ

植物と動物に加えて、その底辺を支えているのが、細菌類等の微生物になります。微生物は、朽ちた植物や動物の死骸の分解者として、この自然循環の中で縁下の力持ち的な存在になります。

腐植と呼ばれる有機物が微生物によって分解されると土中のミネラルや細菌によって固定化された空気中の窒素や水とともに、植物が根から吸収するというように、微生物の存在によって、自然の森の永続性が担保されています。

微生物と植物の共生関係

太陽光エネルギー、水、二酸化炭素、酸素、ミネラル、有機物、等々、この自然の中では、終わる事も始まる事もなく、永続的に循環している。
これが、サステナブルな自然の循環性になります。

この植物、動物、微生物が一体となって、様々なものを循環させているので、自然の森はそのサステナビリティを維持できている。

植物のみならず、動物である人間も微生物との共生関係なくしては生きていけません。

人間と微生物の共生関係を説いた大ベストセラー

腸活という言葉が使われ始めていますが、人間は、腸内細菌のみならず、口内細菌や皮膚を守っている常在菌等々と共生関係を維持出来ないと、健康を保てません。一人の人間の持つ細胞数の10倍もの細菌と共生関係を結んでいると言われています。

抗生物質等による抗菌や消毒、加工食品に含まれる食品添加物や洗剤として使われる界面活性剤を使用する事で、この共生関係を壊そうとしているのは、人間の方で、自らの立脚点である微生物との共生関係を忘れているのが、現代社会です。

眞平さんは、戦後の農薬と化学肥料の登場によって、自然の森が担保している循環性を、現代農業は失ったと自給自足カレッジの座学の中で説明しています。

その事は、また明日自給自足カレッジ85として、Noteに続きを書きたいと思います。

自給自足カレッジは、このように、ただ単に野菜や穀物等の育て方を学ぶ場ではありません。

現代社会の持つ晞弱性=サステナビリティの欠如等についても議論し、その解決策としての自給自足という新しい生活スタイルを提案していく場としても、機能させて行きたいと考えています。

是非一度、自給自足カレッジの無料体験会に来てみてください。

5月以降でも、本格的に無肥料無農薬でお米や野菜が育てられる自給自足生活の手法を学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

ゴールデンウィーク以降では、5月20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。

YouTube動画(3分)

https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩

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