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農業の問題は自然の森にはない。〜自給自足カレッジ67

今日の写真は、アメリカの農場を上から撮った写真との事で、自給自足カレッジの眞平さんの二回目の講義の中で使われたものです。
円の真ん中に1キロもの垂直の井戸を掘って化石水といわれる水を汲み上げて巨大なスプリンクラーで水を撒いているので、農地が円形になっているとの事です。

どうして太古の水を使わないといけないのか❓

それはサステナブルな方法なのか❓

これは自然の森の写真で、昨日ノートに書いた様に、循環性、多様性、多層性というサステナビリティを構成する条件を、水の循環という面で考えても、前記の化石水を使った農地とは、大きく異なります。

上記の写真は、眞平さんが、農地における各問題について、自然の森でそれら個々の問題があるのかないのか、という観点からホワイトボードを使って説明しているところを、撮ったものです。

土の劣化問題

農地では、土地から窒素、リン酸、カリウム他、50種類以上の栄養素が、奪い取られているが、自然の森では、落ち葉や動物の排泄物や死骸等も含めて腐食となります。それをまた微生物が土上或いは土中で分解し、常に土に戻しているので、自然の森の土の栄養素は循環の中で守られている。

虫の問題

農地では、モノカルチャー(単作)をしており、その単作された植物を好む虫が大量発生しやすい。
自然の森では、生物多様性が確保されているので、一種類の虫が大量発生する事はなく、必ず天敵もいて、生態系ピラミッドが分厚く構成されているので、バランスが取れている。よって、害虫というような虫は自然の森の中にはいない。

病気の問題

農地では、モノカルチャーなので、病気が広がりやすい。
自然の森では、多様性が確保されており、ある種の病原菌だけが広がるとという事はなく、細菌類も多様な構成となっていて、バランスが保たれており、病気の問題は存在しない。

草の問題

農地では、草は雑草として問題視されるが、自然の森では、太陽の光を効率的に炭水化物に変えたり、水を効率的に使って循環させたりする機能を部分的に受け持っており、その存在が問題とはならない。

土の流出問題

農地は、土を掘り起こして雨晒しにするケースが多く、雨による土砂流亡の問題がある。
自然の森では、多様な植物が多層構造で折り重なっており、また最終的には、落ち葉等で土を雨から守っているので、土の流出の問題はない。

農地と自然の森の生産性の面で比較した場合、二酸化炭素の排出や炭水化物の生成等の面で比較すると、自然の森の生産性は農地の2〜3倍の生産性があると言われている。

自給自足カレッジ開校後、二回目の座学で、眞平さんは、この三日に渡ってノートに書いた内容(循環性、多様性、多層性)について、話されています。
また、この3時間の講義では、受講生や無料体験参加者から多くの質問が眞平さんに提起され、活発な議論が展開され、大変刺激的な時間となりました。

自給自足カレッジでは、自然の森が持つ、循環性、多様性、多層性というサステナビリティを担保する条件を極力その農法に取り入れた栽培方法である自然農法が学べます。

是非一度、VISON農園の無料体験に来てみてください。

5月にも、本格的に自給自足が学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

5月以降は、5月6日(土)・7日(日)・20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。

YouTube動画(3分)
https://youtu.be/IQPWF9KBu00

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩

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