決勝の相手は大塚さん
大輔さんの後輩なので私の事は全てバレていると思った。
最近、黒帯になったばかりだったが戦略的な戦い方が出来る実力者だと私も知っていた。
安堵の後に私が全日本王者だと思いグッと熱くなった。
こうして私はフェザー級で全日本王者と言う称号を手に入れた。
やはり男として日本一とは嬉しいものだ。
滅多に連絡はしないが母に連絡すると「ふーん。すごいやん」と分かっているのかいないのかそんな感じだった。
何故かは分からないが一つ階段を登ったような気がした。
後日談だが当然中塚さんには千兵衛でつけ麺をご馳走になり、塚田さんともまた試合をしている。
なにげに約束もちゃんと果たした。
全日本王者として。