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bingに搭載されたchatGPTは、検索を超高効率にする(はず)

※筆者はAIエンジニアとかではないので、細かい表現に嘘や誤りがある気がします。こういうファクトチェックがchatGPT on bingで出来る未来が、今年中に来るといいなと祈りながら書いてます。

chatGPTが組み込まれた(統合された?)新しいbingは、2023年2月25日現在、Microsoftアカウントを持ったうえで、waitlistに申し込むと順次使用できるようになる。

2日待って、今日使えるようになったため、さっそくいろいろ試してみたのだが、これは本当にすごい。検索のあり方を変えるだろう(僕は、Googleのピチャイ氏の「不快なほどに刺激的な転換点にいる」という日本語訳表現が好きだ)。


まず、なんでchatGPTにいらいらしたかと言ったら、これだ。

どこまでできるかなーとおもったけど…
ここに挙がっている補助金について、応募するときはURLが必要なのできいてみたところ…

なんと、ここに挙げられたURLは、すべて架空。


ちなみに、それぞれの助成金の名前で、個別に検索しても当該助成金は出てこない。
ちゃんと神戸市や兵庫県のドメインを「つくって」くるあたり芸が細かいが、結局何の役にも立たないということだ。

そこで、真実性を担保させるために、ソースURLとセットで候補をあげろ、と聞いてみたところ…

これまた、すべて架空。全然ダメじゃん!!

ということで、同じ質問をアップデートされたbingちゃんにきいてみた。

結果的に、URLなどすべて本物。

「助成上限金額が高い順」ではないし、結果のうち一つは単なるNPOのリストだったりしたんだけど、それぞれきちんとURLが明示されたことで、格段に確認がしやすくなった。

そして、締切などの情報は正しい。
これ、もう少し精度があがるだけで、めちゃくちゃ検索がしやすくなる。めちゃくちゃ期待できる。

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次に、スペインのビルバオ空港への行き方を尋ねてみた。
これまた必要に駆られた理由は、Googleで調べるより、それぞれのエアラインの公式ページで調べたほうが安くて効率的な結果が出てきたから…


Googleフライトって、乗り継ぎに弱いのだろうか…?

ちなみに、KLM(オランダ航空)公式のリスティング広告で、片道7~8万円で行けることを知った。こういう点で、実は広告って単純に役に立つこともあるな…と感じた。


で、こういう複雑な問題こそ、AI向けじゃないかと思って、改めてchatGPTに聞いてみたところ…


ChatGPT

まあ、1個目の「直行便はありません」はまだ許そう。

しかし、2個目、「成田や羽田からビルバオ」の直行便は、存在しない。だから調べてるんですが…

あと、4番目。
どうやって日本からスペインまで、鉄道やバスでいくんだ。未来の話だろうか。
すくなくとも、シベリアまで飛行機か船で行かないと、この路線は無理だろう。


と、いう感じで、本当に役に立たなかった。というか、嘘を入れてくるので、より効率は下がる感じ。


次に、bingさまにきいてみたところ…


そう、これ、本当に正しい。
先ほどKLMの広告で見つけたのと同じだ。
(ちなみに、エールフランスの公式でもこの行き方を見つけることができた)

でも、何より感動したのは「約15万円です」という、相場「感」を出してきてくれたことだ。
この「相場感」って、実は検索で探すのは結構難しい。


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chatGPTは、情報の海からそれらしい答えをつなぎ合わせて生成してきて、「それらしい嘘」を提案してくる、というポストをよく見るが、少なくとも公的なソースへの紐づけができれば、ダブルチェックする手間は大幅に減る。

検索エンジンの「使い勝手」を劇的に向上させる、という文脈でこのnoteは書いたけども、
chatGPTの真実性を向上させる意味で、検索エンジンとの紐づけっていいんじゃないかなとおもう。



これまで情報を得る方法として、
一部の人は、「Instaやtwitterで検索するのが早い」といっていたし、
一部の人は、「Googleで検索したほうが早い」といい、
一部の人は、「スマホより、電話で知り合いに聞く方が早い」
と言っていたけれど、

さらにbingなどへの「聞き方」(おまじない)を習得する一部の人は、これまで以上に効率的に「検索」ができるようになるだろうな。



一方、コンテンツ提供側としては、現在のSEOやMEOのように、いかにAIに拾ってもらいやすくするかという「AEO」が重要になるかもしれない(NPOの助成金について拾いきれなかった、神戸市や兵庫県のソースはこれ)。

もしかしたら、ソースのためのコンテンツ生成すらGPTにやってもらった方が早いんじゃないだろうかという思いもよぎるが、
そうなったら、「ソース」自体の真実性の判断は、一体どこの誰ができるんだろうか(今ですら、ヒトはできていない)。


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