ビジネスにおいて「共感」は目指すものではない。

ビジネスの本質は社会貢献です。人々への価値提供がビジネスです。

しかし、2018年現在ではビジネスは戦争を喩えるのが主流です。

ビジネス戦争論の弊害はさまざまありますが、その弊害の1つが「関心」を奪い合うマーケティング手法です。

その結果、”子供”、”動物”をSNSに投稿することで共感を得るというあざとい手法まで出てきています。気持ち悪いですよね。

しかし、そもそもビジネスをする上で共感は目指すものではありません。ビジネス上のゴールを目指す中で、自然と生れ出てくるものです。逆から言えば、ゴールそのものが共感を得られるものでなければ、長期的な共感を得ることは不可能です。

ゴールとは言い換えると、”実現を目指している世界”のことです。この目指している世界に人は共感をするのです。少しビジネスライクな言い方をすれば”世界観を売る”というのは、そういうことです。世界観を作って、それを売るのではありません。”私にとっての、あるべき社会はこれです”と提示することです。この提示された世界に共感が生まれます。

もちろん、提示された世界が単なる言葉であれば、それに共感する人はほとんどいないでしょう。それを言葉・イメージ・感情を刺激するようなリアリティがあってこそ、共感が生まれます。

いずれにしても、共感はゴールのリアリティから生まれるものであって、子供・動物の記事投稿で稼ぐようなものではありません。そんなんで稼いだ共感で、何が得られるんでしょうか?

目指すべきは共感ではなく、ビジネスとしてのゴールです。そのゴールに向かう行動の中でゴールのリアリティが生まれ、そのゴールが他の人にとってもリアルになればなるほど、共感してくれる人は増えてくるのです。

ビジネスで実現したい世界に向かっての行動を起こしましょう。それが結果的に共感を得ることにつながります。

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