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2つの顔ー教育心理学者と…ー

みなさん,こんにちは。かけだし教育心理学者の遠田将大です。
私には,二つの顔があります。1つは,教育心理学の研究者。もう1つは,「寝かしつけ士」です。聞きなれない言葉かもしれませんね。私が勝手に名付けました。「寝かしつけ士」は,子どもを寝かしつけることを仕事にしている人のことです。今日は,その寝かしつけ士のお仕事をほんの少しご紹介します。

 ※この記事は,以前,大学の自己紹介文に掲載したものを一部改変したものです。

 寝かしつけ士に必要不可欠なのは絵本です。私には,間もなく1歳(当時)になる息子がいます。その息子に私は,毎夜絵本の読み聞かせをしています。読み聞かせている絵本は,その日の気分に合わせて「じゃあじゃあびりびり」「くっついた」「しましまぐるぐる」「お?かお!」「のせてのせて」「いないいないばあ」「はらぺこあおむし」などです。息子をヒップシート(ウエストポーチに子どもが座るための座面がくっついているもの)にのせ,ゆったりと体を揺らして絵本を読み聞かせます。はじめは興味深く眺めていた息子も,次第にうとうととしてきて,こてっと眠りにつきます。「絵本の続きは夢で見るのかなあ」と思いながら,寝かしつけ士は絵本の読み聞かせを終えます。

 私は,研究者として,また寝かしつけ士として,一歩を踏み出したばかりです。これからも,絵本を相棒として頑張っていこうと思います。

 追記。この文章を書いてから,1週間後,息子が絵本の読み聞かせでは寝なくなりました。誰か,よい寝かしつけ方を教えてください。

 追記。この文章掲載時から,さらに一年後。息子は寝る前に「ぱぴ,ほむ,よむで」と言ってくるようになりました。今の息子は,「ぞうのボタン」「とりかえっこ」「おへそのあな」「カブトくん」などを愛読しています。息子は,のちの展開や本の言い回しを覚えているようで,つたない言葉で私に説明をしてくれます。「寝かしつけ士」として,これほどうれしいことはありません。

 追記。私が読み聞かせ中に,うとうとすると,息子が「ぱぴ!ぱぴ!」と親切に現実に引き戻してくれます。私はそのおかげで,息子に何とか続きを読み聞かせることができています。そうです。私は今,息子に寝かしつけてもらっています。


寝かしつけ士と息子 イメージ画像

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