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大学の学びに変化を! デザインの学びの開発

こんにちは。かけだし教育心理学者の遠田です。
現在は,面白い人たちと大学の学びを変える試みにチャレンジしています。新しいことで,ワクワクドキドキしています。

1.三菱みらい育成財団2023年度助成事業専攻結果
 助成事業に申請したプロジェクト名は,「デザインの学びの開発」:今日の大学教育の中心をなす「知る」学びと芸術やデザイン分野で培われた「行う(表現する)」学びを編み合わせる営み,です。私は,このプロジェクトに協同研究者として参加しています。1年目の私の役割は,心理学的な手法を用いて教育プログラムの効果を検証することです。プロジェクトはとても勢いがあり,話をしていてとても刺激的です。これから頑張ります!
リンクは,以下。https://www.mmfe.or.jp/partners/selection/?y=2023

2.なぜ「デザインの学びの開発」?
 上田女子短期大学では,予測不可能なこれからの社会を生き抜くことが出来る学生の育成を目指し,新たな教育プログラムの開発を行なっています。これまでの大学教育の中心をなしてきた「知る」学びに,芸術やデザイン分野で培われた「行う(表現する)」学びを編み合わせるといった試みです。
 2022年度から,「デザインの学び」が探索的に始まりましたが,実際に体験した学生は,その多くが意欲的・主体的に学びに参加し,自分なりに表現するようになっています。大学に隣接する豊かな自然や地域資源も使って,学生の学びを最大限にしたい!この思いで,プロジェクトを進めています。学びの様子は,以下の新聞記事をご覧ください。

(1)「二面性」「レンガとうら山」「二つの学科」上田女子短大のイメージをスイーツに 学生ら開発(信濃毎日新聞デジタル2023年4月26日)  

地域の老舗和菓子屋とコラボしたスイーツを作成


 https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023042600088
(2)デザイン学び伝える力磨く 上田女子短大 新設科目の成果を一般公開(信濃毎日新聞デジタル2022年7月10日)

デザインの学びは大学を挙げてのプロジェクトに


 https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022071000077

3.あとがき

 私は協同学習について研究している研究者です。私の興味の一つは,グループダイナミクス(グループの力動)です。意欲的な集団はそうでない集団と比べて何が違うのか,停滞している集団はどのようなプロセスによって協同体になるのかなどを研究しています。その観点から,この「デザインの学び」を見ると,グループのダイナミズムが見える気がするのです。学生は,初めは遠慮がちですが,次第に積極的になり,他の学生とも活発に相互交流をするようになっていきます。なぜなのか?私は,このプロジェクトに関わることで,このメカニズムを解き明かし,協同学習を展開するヒントや協同学習を実施するコツとしての確信を得たいと思っています。

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