【感想】水曜NEXT!『バチくるオードリー』前編
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【感想】水曜NEXT!『バチくるオードリー』前編

林昌弘,Masahiro Hayashi

番宣CMを見た時点では「若林が号泣!?という煽りで実は嘘泣きみたいなオチなのかな?」と思っていたのだが…w

オードリーという芸人を語るのは難しい。
ブレイク初期こそ春日のキャラクターで押してたものの近年はそれ一辺倒のキャラ芸人という印象は無く、かといって一時期の若林の人見知りやネガティブ思考といったキャラもまた薄まってきたように感じる。
千鳥やかまいたちのように2人の冠番組でお笑い強度の高い企画をやりまくっているというわけでもない。
かといって「本当のオードリーはオールナイトニッポンにいるんだよ」みたいな物言いもこれだけテレビ出演している芸人をそれで片付けちゃいかんだろうという気がする。
そしてお笑い好きの多くは「オードリーの新番組が始まる」と聞いたら少なくとも初回放送は一定の期待を胸に見るのではないか?
こんな不思議な立ち位置の芸人ってなかなかいない気がするんだよなー

そんなこんなで(?)先日前編が放送された『バチくるオードリー』はフジ深夜の『水曜NEXT!』枠の2週連続特番。
企画・プロデュースは木月洋介。
オードリーと木月Pのタッグと聞いて思い出されるのは2014〜16年頃に何度か放送された単発特番の『とんぱちオードリー』

構成に引き続きオークラがいてシオプロ制作だし、これは事実上の復活ということなのかな?
さすがに主要スタッフが全員同じ顔ぶれというわけではないけれど。
(スタッフロールを眺めていたら「監修」という珍しい名義で塩谷泰孝がクレジットされていた)

番組趣旨は

オードリーが、やってみたら
バチーンとくるかもと思う企画をやってみる
お笑い実験バラエティ

出典:https://twitter.com/bachikuruaudrey

ということらしい。
実質的にほぼ何でもありな気がするw

記念すべき初回企画は『ピュアな芸人が作詞したラブソングをプロのミュージシャンが作曲したらバチーンときそう!』

1人目のピュア芸人はオードリーの恩人でもあるTAIGA。
妻に向けて書いた詩を関取花が見事な曲に。
これを聴いたTAIGAが号泣するのは『アメトーーク』や『テレビ千鳥』の流れもあったのでまぁ予想通り。
むしろ番組側もそこは当然織り込み済みで、その上でオードリーの2人がTAIGAをイジって生まれる笑いを期待していたのだと思う。

ところが

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春日「あれ?」www

歌の前はTAIGAをイジっていた若林も号泣wwwww

若林がテレビで泣いた件で記憶に新しいのは『モニタリング』での春日のプロポーズ企画だけど、お笑い好きの間で有名なのはテレ朝でやっていた『日曜×芸人』か。

『モニタリング』は春日の結婚の感動もあるから号泣する若林を笑いながらも「良いコンビだなぁ」という感じだったけど『日曜×芸人』の方は死ぬほど笑った記憶があるw

ちょうどこの週末に配信された『佐久間宣行のNOBROCK TV』のアルピーとのトーク回。

結婚がすっぱ抜かれた連絡は受けたもののまだ世間には知られていない状態の酒井の表情もずっと最高なんだけど、仕事しやすいMCは誰か?という話題でオードリーの名前を挙げる平子。

平子「千鳥はガラクタをガラクタとして捨てない。どんなガラクタを受け取っても磨いてテレビに投げてくれるから、こっちは何でも投げられる。若林くんもそう。オードリーもそう」
佐久間P「オードリーは2人ともよく笑うよね、人の話で」
平子「人間を拒否しないというか」

『あちこちオードリー』でも存分に発揮されているオードリーの人間味。

ちょっと前までは、ゲストをどう"イジる"かがMCの腕前だったけど、オードリーはゲストの長所や短所といった凸凹を一緒に"面白がる"んですよね。

楽しむ、受け入れる、引き出す、共感する、若林くんの人間力ですね。

今回もまさにこれ。

若林くんは、ラジオでも"変わっていく"ということを発信していて。『おじさんになって人見知りじゃなくなった』『世の中をナナメに見る目線が徐々に薄れてきた』『もう人のこと憎めません』と正直に言うドキュメント芸人みたいな側面がある。そうした変遷が人間経験を豊かにしているからトーク番組ができるんじゃないかなと思いますね。

この記事でも近い内容が(有料会員向けなので引用はしません)

とはいえ『あちこちオードリー』ではMCという立場もあるのでゲストのトークに共感はしても同感はしないように感情を制御しているように見えた。
それが今回歌の力を借りたことで崩壊w
オードリー若林というドキュメント芸人の真髄が見られた名シーンでありました。
(あと関取花の仕上げもバラエティ番組のクオリティじゃないレベルでめちゃくちゃ良かった)

さらに最高だったのは2人目のザ・マミィ酒井。
登場の時点から既に涙腺が怪しいw

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春日「いやいや歌を歌った直後じゃないんだからさ。結構スタンバイの時間あったでしょ?」w

そういえば酒井もテレビでよく泣いてる姿を見る気がw

『チャンスの時間』でも感情爆発してたなw

今回も元カノに向けて書いた曲を聴いて号泣。
その姿を見て笑いを堪えられていないオードリーw
春日に感想を聞かれると、

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冷たすぎる春日wwwww

TAIGAの時も全く泣かなかったし、この後酒井に話しかけながらまた泣く若林との対比が見事。
これ全員が感動ムードになるとお笑い番組としてはかなり微妙になってしまうところ、スタッフと一緒に号泣する人を見て大笑いする春日の存在はかなり大きかったと思う。
上に貼った記事で佐久間Pが言ってる「春日はそういう機微の人じゃないので」はこの辺りを指しているのだろうか?

そして春日の存在が大きいですね。若林くんひとりだと、ゲストも"若林くんに笑って欲しい、共感して欲しい"と構えるけど、春日はそういう機微の人じゃないので"好きなこと話していいんだ"と思うんですよね。あと、春日って実はよく笑うんです。だから話しやすいんじゃないかな。

後編は全然違う企画をやるようで(どうやらハライチ岩井がゲスト)それも楽しみ。

〜おまけ〜

若林の盟友・DJ松永も同じ週にテレビで涙を見せていた。

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林昌弘,Masahiro Hayashi
IT企業で働く会社員。仕事が在宅テレワークになって副業も解禁されたのでエンタメ・ポップカルチャー分野でライターに挑戦してみたいと思っています ※投稿内容は個人の見解であり、勤務先の立場・戦略・意見を代表するものではありません。