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カラオケでお気に入りの曲を歌う。
多くの人が経験していることですね。

では、自分が歌っている曲を楽譜にできる人はいらっしゃいますか。

ほとんどの人の答えは「ノー」でしょう。
私も「ノー」です。

記事のタイトルに含まれている音感には、絶対音感と相対音感というものがあるそうです。

絶対音感は、耳から入った音が、楽器(例:ピアノ)の、どの音なのかを正確に当てられる力だそうです。
つまり、どんな曲でも聞けば楽譜にできる能力です。

相対音感は、直前の音と今の音がどの程度離れているかを把握できる力とのこと。

どちらもスゴイと個人的思います。

私にはどちらの力も備わっていません。
しかし聞いた曲は歌えます。
これが本当に不思議なのです。

この不思議を分解してみたいと思います。
謎解きはしていませんので悪しからず。

1.どうやって処理しているのか

私には絶対音感どころか、相対音感もありません。
しかし、何度も同じ曲を聞けばメロディーを覚えてしまいます。

漢字や単語、文章を覚える場合と明らかに異なる情報処理を行っていることは確かです。しかし、その過程がまったくわかりません。

相対音感がないといっても、2つの音が大きく離れていれば、上がっているか下がっているかぐらいは認識できます。
しかし、どの程度差があるかは、てんでわからないわけです。
3音離れているとか、半音あがった、さがったなんて把握できません。
それでも、耳から入った音の情報を処理できる理由は何なのでしょうか。

見当もつきません。

2.どうやって記憶しているのか

次の疑問はこれです。
耳から入った音楽が脳内で処理される。
1.で疑問を提示ししましたが、答えは闇の中です。

それでも曲を覚えることは、誰にでもできるのです。
楽譜もない、高低もなんとなくしかわからない。
それでも何らかの形で私の脳に記憶されるはずです。

しかし脳内には明確な形や記号が存在しないのです。
もちろん楽譜などありません。
それでも、一度覚えてしまえば死ぬまで歌うことが可能。

歌詞を忘れてしまうことがあっても、音楽そのものは忘れない。
何年経っても「あれ、次のメロディーはどんなのだったっけ?」ということにはなりません。

一度自転車に乗れるようになれば、一生乗れるのと同じなのかな?

3.なぜ歌えるのか

今度は再現、つまり自分で歌うことができるという不思議です。
絶対音感も相対音感もない私は、どのようにして記憶を引っ張り出し、自分の喉を調整して音を出しているのでしょうか。

その過程にはロジックが何もありません。

それでも歌えてしまいます。

何らかの形で記憶されている音の情報と、自分の喉の調整を一致させることができるのです。

4.なぜ音程を外したことがわかるのか

これも不思議です。
自分が記憶している音と、自分の喉が発した音に相違があれば「あ、はずした」とわかってしまう。

絶対音感があるならば、頭の中の楽譜と照合し「一致」or「不一致」と、デジタル処理して判定できます。

しかし私の脳内には楽譜はないわけで、デジタル処理&判定は無理。
もしかして、いくつ離れているかはわからなくても、「一致」or「不一致」の判定はできるということなのでしょうか。

5.キー変更後、即座に歌える不思議

カラオケの話。
自分の声と、カラオケのキーが合わない時に、キーを変更することができますよね。

多くの人はキーを変えても、簡単にそのキーに合わせて歌うことができます。これ、絶対音感のある人にとっては、大変だそうです。
脳内に楽譜があるなら、曲の最初から最後まで、一気に書き直しをするわけです。そして、書き換えた楽譜に沿って歌う。そりゃあ大変でしょう。

しかし、多く人は、そんな大変なことを一瞬でできてしまいます。
もしかしたら、これが相対音感なのか?
と思うのは私だけ?

以上、私がずっと持っている音感の不思議です。
答はわかりません。
でも、曲を覚えることができるし、歌えてしまう。

ちなみに楽器をやっている知人に聞いたところ「テキトーだからこそ、できるんじゃないですか?」とのこと。

人間の脳と体はとても不思議なのです。

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