ギガ使いホーダイ ついていけない
最初に聞いたときは耳を疑ったものだ。
キャリアの宣伝企画は国民をバカにしているのかと。
まるで「ギガ」という道具かなにかができたのかと思った。
と思ったら、若い人の多くがそういった言い回しをしているらしいとわかったのは後日。
キャリアの宣伝担当の方ごめんなさい。
なんと時代について行けていないのは、おじさんの方だったという顛末。
「ギガ使い切った」とうのは、正しくは「モバイル通信において、契約上の通信量制限を超えた」という意味である。
契約時に通信量の上限、つまり閾値が設定されていて、それが3Gbyteだったり、10Gbyteだったりするわけだ。
その閾値を越えると、通信できなくなったり、低速通信に切り替わったり、課される額が変わったりするという仕組み。
そしてその通信量の単位がギガ(Giga)であることは、賢明なnoterさんなら皆さんご承知の通り。
しかし、それにしてもである。あほな表現だと思う。
IT業界に身を置く人間からすると違和感満載である。
だいたい今の若い人たちは、中学校で情報処理について多少なりとも勉強してるはず。
そして、その中でbit、Byteなどを学習し、ついでにキロ、メガ、ギガ、テラなども習うと思うのだが。
ちなみに、ITでのキロは2の10乗=1,024である。
そして、メガが2の20乗で、ギガが2の30乗なのだ。
決して、1,000、1,000,000、1,000,000,000ではない。
話を戻そう。
そういう世代の人が日常的に使用し、受け入れているということは、完全に市民権を得た言葉なのだろう。
言葉は生きているなと実感するのである。
何年後かには、「テラ使いホーダイ」という表現に変わって、「ギガ」って何?という時代になっているのかもしれないなあ。
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