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寄れる「夢のレンズ」 ライカ アポズミクロンM f2/35mm ASPH.

予約してから10ヶ月近く経ったライカ  アポズミクロンM f2/35mm ASPH. / LEICA APO-SUMMICRON-M f2/35mm ASPH.が入荷したとの連絡がライカ銀座店から連絡があり今日取りに行ってきた。

今、転売で高額な取引を嫌気し、ポルシェもフェラーリも販売するときにスグに転売しないカスタマーを選んでいるそうだ。転売は本当に欲しい人にの手元に届かない。今回は本当に数も少ないみたいだがライカも警戒していると言っていた。

このレンズは撮影最短距離が30cmから撮れる。まさにライカの長い歴史の中で70cm以内が弱点だったM型ライカの長年の寄れる「夢のレンズ」と言っても過言ではない。しかも超コンパクト。

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0.7Mのところでヘリコイドに当たりがあり、そのまままわすと0.3Mまで回る。0.3〜0.7はライブビューでのピント合わせになるのでフィルムライカでは近接は使用できない。0.3Mと無限遠の時のレンズの銅鏡の長さの差。結構伸びる。逆に言うと無限遠ではとてもコンパクト。フードなしではズミルックス非球面とほぼ同じ大きさ。この中にフローティングシステムを詰め込むのはなかなか大変だったのではないだろうか?

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無限遠の時の装着図。なかなかかっこいい。

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最短の時のレンズ


実際、使って見るとグルメ写真まで何でも撮れてしかもれっきとしたライカの血統を持つ湿感のあるいいレンズだと思う。アポクロマート補正は昨日の数ショットではまだ実感できなかった。ほんの少し樽形収差があるかな?

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自分は50mmはアポズミ50よりズミルックス50が好きで持ち出す回数は圧倒的にズミルックス50が多い。理由はF1.4をF2に絞った時の描写が好きなのとイザという時に開放が一段明るいの方がアドバンテージがあると思うので安心感もある。

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あとズミルックス50のほうがトンネル効果もありドラマチックな絵になるのでポートレート撮影でも多用する。
アポズミ50はとても優等生なレンズですが、こればかりは何を撮るかと好みの問題ですね。あと装着した時の雰囲気もライカ好きなら好き嫌いがあるのでは?ノクティルックス0.95とアポズミ50の組み込み式フードも自分はどちらかというと好きではない。

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現在、使っているSummilux-M35mmF1.4 ASPHERICALは使い込んで絞りリングもピントリングも擦れてボロボロ。ディーラーで3回、匠のところで2回オーバーホールに出している。そろそろ、大切に使って行きたいと思っていたが今回のアポズミ35は普段使いに活躍してくれそうな予感がする。大きさはフードを外した状態でほぼ同じ大きさ

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「アポズミ2/35をヘリコイド付きマウントアダプターでLeicaSL2に装着するとどうなるんだろう?」と素朴な疑問
と試してみた。アポズミクロンを撮影最短距離の0.3mに合わせてヘリコイドも最も近距離のF2で撮影してみた。

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0.15mくらいまで寄れる感じだ。


まだ、半日しか経っておらず、銀座は緊急事態宣言が解除されたばかりの週末で歩行者天国のこともありすごい人出だった。
コロナ以前より混んでいる感じで、楽しみにしていたレンズの試写はあまり出来ず。


時間もずれてどこもランチの時間は終わってしまっていたので「みかわや」に。ここはよく小さい頃から家族で来ていたので良く知っている。

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さすがに時間的に誰もおらず、大好きなビフカツとワインを頼んでこのレンズを手に入れたのを祝して乾杯。自粛が続いてまだ復刻ノクティルックスもあまり使っていない。県をまたいで旅行が出来るようになったら、じっくりと使い込んでいきたい。

クリック→ブログ「ひかりのかけら」



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