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機能•役割の分離はとても大事

先日、「『政治と選挙の分離』に学ぶ分離の大切さ」という記事を書いた。

正にこういうことを象徴するニュースが2つあったたので、紹介したい。

鉄道発祥の地でもある欧州では「上下分離方式」と呼ばれる役割分担が主流だ。「上」にあたる列車運行を鉄道会社が担い、線路や駅などインフラの保守点検や整備といった「下」のコストは行政が引き受ける。
日本経済新聞「赤字ローカル線に廃線圧力 「JR頼み」もはや限界」

日本でも、もし実現できれば上物だけを運行するスタートアップの参入ができたり、企画性を持った電車をもっと運行させることもできるはずだ。

現在、テレビ局は放送法に準拠してマスターのシステムや基地局の維持が義務づけられており、それが負担になっている。また放送の商取引がCM販売が前提となっているビジネスモデルなのだ。そのため、柔軟性のあるビジネス展開がしにくい。
一方、放送局の役割である放送とコンテンツ制作を分解し、放送に係る箇所を通信に置き換えることのできるABEMAはドンドン投資ができるので強いと言える。ビジネスモデルもCMだけにとらわれる必要もない。

このように今持っている役割•機能の何かを分離させることができると、新たなビジネスの機会を作れるし、それができないと競争優位性が落ちるなと思う。

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