見出し画像

[Tips]患者さんの退院をスムーズにするちょっとした工夫② 「動くこと」への意識

こんにちは。masaです。前回に引き続き、リハビリテーション職種の方に向けてお送りします。

特に転院を含んだ急性期から回復期にかけてのお話です。


着目するポイントはズバリ、「動こうよ!」です。

回復期病院でのリハビリテーションは統計上、平均4.5単位/人(日)となっています。(回復期リハビリテーション病棟の現況と課題より)

思ったよりも少ないですが、平均化するとこのくらいでしょうか。

現場では患者さん一人当たりに多くのリハビリを提供していることでしょう。

人によっては9単位/日まで行えますしね。


残念ながら急性期病院のリハビリテーションの統計などは出てきませんでしたが、急性期で3単位(1時間、ほぼベッド上)のリハビリから、回復期で9単位(3時間、離床)へなっていくことを想像してください。


単純に「起きている時間を増やさないと9単位の時間分、体力が続かない」ということになりませんか?

そうなったらせっかく状態が安定して伸び盛りの時期に十分なリハビリが行えなくなってしまいます。


そのため、急性期でも状態が安定して転院間近になってきたら離床時間を増やし、持久力向上も念頭におかなければなりません。


今はCOVID-19の影響で病棟での自主的な歩行や自主練習が許可されないケースがありますが、その中でも動く時間を増やして回復期病院でのリハビリテーションの体力づくりをすることも大切です。

最も簡単なことは病棟での安静度を引き上げられないかを検討することです。

リハビリの時間だけしか起きられない、というのはその他は寝たきりですからね。

寝たきりでは7日に10%程度筋力が低下するとも言われていますので、日頃から動けることはこと急性期にかけては大切です。(東京都福祉保健局資料より)


「転んだら危ないから」という視点だけで患者さんをベッドに張り付けにしていませんか?その方に合った適切な安静度の検討し、患者さん自身が動ける環境づくりや動く意識の構築をしてみましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?