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『同期理解』をテーマにサイバーエージェントの新卒エンジニア研修を企画して感じたこと

はじめまして!ゴッティです。アルファベット表記はGottyです。

いつかnote始めようと思いつつ幾星霜、先日先輩であるみねさんの記事でご指名があったためついに初投稿と相成りました。

今回はタイトル通り、先月入社したサイバーエージェント2019年度新卒社員のエンジニア研修について書いていこうと思います。

この記事の目的

・「サイバーのエンジニアの研修ってそんなことやってるんだ」と知ってもらい、いろいろな方にに興味を持ってもらう

それとなく今年の夏インターンの告知を行う

自己紹介

ゴッティです。サイバーエージェントでエンジニア採用やってます。

2018年にサイバーエージェントにビジネス職として入社し、いろいろあって新卒1年目から人事に配属され、いろいろあってそのままエンジニア採用をやることになりました。

noteとは別にブログもやっており、やや社内向けではありますが内定者時代から今に至るまで何があったかいろいろ書いているので、よろしければそちらもご覧ください。

身長は174cm、胸囲は106cmです。

サイバーエージェントの新卒研修について

サイバーエージェントでは例年、新卒が入社してから1週間程度でビジネス職・エンジニア・デザイナーごちゃまぜの全体研修が行われ、その後コースごとに研修が行われます。
今年は、4/1(月)-4/3(水)が全体研修、4/4(木)-4/24(水)がエンジニア研修でした。
(ちなみに去年は丸1週間全体研修→5月半ばまでエンジニア研修→仮配属、という形だったのでそれよりも期間は短くなっております。)

今年のエンジニア研修について

★まずは、このエンジニア研修の目的(センターピン)について。

いきなり話は飛びますが、弊社の役員陣などがよく言っているように、同期は宝です。
新卒で入社しスタートラインを同じくする人たちがいるというのはとてもラッキーなことだと思いますし、そういった仲間と築いた関係はその後も色濃く残るものです。

ちょっとクサいですが、うまくいっていることはもちろん悩みやつらいことを誰よりも気軽に話すことができるのも同期だし、同時に「こいつには負けたくないな」というライバルとして立ちはだかるのも同期です。
(と、つい2ヶ月前まで新卒1年目だった自分も強く感じでいます。笑)

ところで、サイバーエージェントには様々な部署があり(ぜひこちらのオンライン会社説明を参照してください)、研修を終えてそれぞれの部署に配属されてからは、同期が全員集合するような機会はほぼなくなってしまいます。

つまり、部署関係なく同期でなにかできるのはこのエンジニア研修が最後。

「エンジニア研修」ということでバチバチに技術力を磨くという目的を設定するのももちろんよいのですが、宝であるところの同期どうしの貴重な最後の時間を、せっかくだから関係性を深めることに使ってほしいという思いが人事としてはとても強くありました。

こうして決まった目的が、『同期理解』

人となりと技術面の両方から同期のことを知り、さらに深い理解へとつなげてほしいという意味が込められています。



★次に、内容について。

今回は『同期理解』という目的を達成するために、『チーム開発』という手段を採用することにし、85人の新卒エンジニア社員(サイバーエージェントとして採用した66名+グループ会社のCAMで採用した19名)を4~5人ずつの計18チームに分け、前述の4/4(木)-4/24(水)という期間でチーム開発を行う、という内容に決まりました。
(サイバーエージェントのエンジニア研修ではここ数年ずっとこのような『チーム開発』を行ってきたのですが、それを踏襲した形です。)

お題は、『TwitterライクなSNSを作る』。
また、『同期理解』という目的のもと、以下のような条件を設定しました。

ちなみに、サイバーエージェントの新卒エンジニア社員には、クライアント/サーバーサイド/インフラエンジニアに加え、機械学習エンジニアゲームクライアントエンジニアもいます。

去年までのチーム開発研修では、こういった技術領域のエンジニアが自分の技術力を最大限発揮しきれないかも、という声が上がっていました。
(とはいえ、あえてゲームクライアントエンジニアがサーバーサイドの開発を行うなど違う技術領域にもチャレンジすることができ視野が広がった、といったようなポジティブな声もありました。)

必須条件①やオプション条件には、そういった課題を解決したいという意図も込められていました。


また、2年目以降の社員(計20~30名ほど)に研修官として協力してもらい、チーム開発のメンター・アドバイザーという形でサポートをしてもらいました。

エンジニア研修がどのように進んでいったか

期間中のスケジュールは、概ね以下のようなものでした。

・1週目:木曜日と金曜日で2営業日かけてプロダクトの設計を行う
・2週目:実装開始。木曜日に研修官によるスプリントレビューを実施
・3週目:木曜日に中間発表を実施
・4週目:水曜日に最終発表を実施
(企画段階ではこの通りではなかったのですが、自分の見通しが甘く結果的にこうなった、という形です、、笑)

スプリントレビューや中間発表には研修官も参加し、ワイワイした感じでかなり盛り上がっていました。

↓スプリントレビューの様子

↓中間発表の様子

最終発表は、こちら側で以下のような発表用スライドのフォーマットを用意し、それに則り発表してもらうという形を取りました。
(もう少し細かく言うと、最終発表用のGoogleスライドを1つだけ用意し、その中に全チームの発表資料をつなげる、という形です。)

ちなみにこのようにした理由としては、

・全18チームとチーム数がかなり多く、タイムスケジュールにも余裕が無いため、どこかのチームが何かで事故るとヤバいため
・『TwitterライクなSNS』という共通のプロダクトを作るので、その上での各チームのプロダクトの中身の差異がちゃんと伝わるようにしたいため

といったところです。

このように制約をいくつか課したことで、最終発表自体は大きな事故もなくとてもスムーズに進みました。よかった、、

↓最終発表直前の様子

また、開始当初は順位をつけたりすることは想定していなかったのですが、チームビルディングチャレンジ精神プロダクトそのもののレベルの高さなどでぜひ光を当てたいと人事や研修官で意見が一致したチームについて、急遽特別賞という形で発表をさせてもらいました。

その後はチームメンバーに研修官が混ざり3週間のチーム開発の振り返り。
それらも終えた後は新卒だけで、「サンキューリスペクト」という名前でサイバーエージェントがよく行っている、お互いにとにかくよかったところを挙げ感謝し合う形式の振り返りを、チーム内・チーム間で行いました。

こうして、3週間にわたるエンジニア研修は幕を閉じました。
ちなみに、最終日の最後は配属発表でした。みんな研修を終えホッとする暇もなくドキドキしていたなあ、と印象に残っています笑

エンジニア研修を企画して感じたこと

さて、ここからがやっと本番です。笑

エンジニア研修を企画して感じたことについて、

①企画段階
②研修期間中
③研修を終えてみて

の3つの段階で書き記していきます。



★①企画段階

企画段階(2018年末頃)では、マネージャーであるみねさんに「じゃあゴッティ、研修よろしく!」とサイバーエージェントらしい『とりあえず任せてみて自分で考えさせる』という振られ方をしたのですが、「そもそも新卒1年目、しかもビジネス職入社の俺がエンジニア研修なんて考えられるのか!??」という思いが強かったです。

しかし任されたからにはやるしかないので、いろいろな方の力をめちゃくちゃ借りまくりながら、どうにか「これならいけるだろう」という状態まで持っていくことができました。

その中でも大きな学びだったのが、

・プロジェクトに関わる全員が目的(センターピン)を常に意識できている状態を作っていなければ、必ずどこかでブレが生じてしまう

ということです。すごく当たり前のことではあるので詳しくは書きませんが、改めて気付かされました。



★研修期間中

仕事の9割は準備だと思っているので(自分で言ってて耳に激痛が走ります)、始まってしまったらあとは基本的に流れに任せるしかないのですが、とにかく毎日ソワソワしていました。みんなちゃんと開発できてるかな、同期理解という目的は伝わってるかな、困りごとはないかな、など。
もちろん通常業務はも怠ってはいませんでしたよ!笑

時間があれば研修会場に足を運び(そもそもその時間もあまり多く取れませんでした、今回の大きな反省の1つです、、)、進捗状況やチームコンディションを聞いて回りました。Slackでチームごとに行われるやり取りも結構追っていました。笑

振り返ってみると、

・オプション条件として、ゲームクライアントエンジニアや機械学習エンジニアの技術が存分に生かされるような機能を実装したチーム
・メンバー全員があえて本来の技術領域とは違うことにチャレンジし、教え合いながら最後までやりきることができたチーム
・チームビルディングがうまくいかず「研修に出たくない」とまで言ってしまうメンバーがいたものの、あるタイミングで『メンバー全員が本気で腹を割って話す』という場を作ったことがきっかけで最終的には他のどのチームよりもお互いをリスペクトすることができるようになったチーム
・なんだかんだ技術力がめちゃくちゃ上がっていたチーム
・『同期理会』と生した飲み会を開催し仲を深めたチーム
・毎日のようにみんなでタピオカを買って飲んでいるチーム

などなど、本当に様々なチームがありました。
そんなこんなで迎えた最終発表も各チームの色が出ており、クオリティも高く素晴らしいものばかりでした。ここで公開できないのが非常に残念ではあります、、

いずれにせよ、自分たちなりの『同期理解』を進めながら開発をしているみんなの成長を目の当たりにすることができたのはとてもよかったです。



★研修を終えてみて

やっぱり、研修を企画するのって難しいです。マジで。
(人事の仕事の中でもかなり難しい部類に入るのではないかと個人的に思っています。)

毎年毎年入社してくる社員のタイプは当然ながら違います。
その上で、新卒ひとりひとりの顔を思い浮かべながら「こいつらにはこうなってほしいから、こういうことを研修でやろう」というのを考えるのはめちゃくちゃ大変です。
しかも、その研修がよいものになるのかそうではないかは、最後まで走り抜けてみないとわかりません。そりゃあソワソワもしてしまいます。笑

でもその分めちゃくちゃ楽しいです。研修を終え成長したみんなの顔を見ると本当に嬉しい気持ちになります。なんなら泣きそうになります。

今回でいうと、おそらく『同期理解』という目的は達成できたのではないかと思います。(研修終了後に取ったアンケートでは、「同期理解できた」という回答が100%でした)
そういう意味では研修は成功だったのかもしれません。

でも、大事なのはこれからです。

研修を通して大きな成長を遂げてくれた新卒のみんなが、配属されたそれぞれの現場で活躍してくれて初めて、「この研修は本当に成功だったな」と胸を張って言えるのだと思います。

さらに言うと、何年か経ってこの研修を経験した社員どうしが集まったときに、「やっぱあのときの研修よかったね」と話してくれたら最高です。


また、反省点も数え切れないほどありました。新卒社員はもちろん、協力してくれた研修官の皆様にもご迷惑をおかけしてしまったことも多々ありました。この場を借りて改めてお詫びさせてください。そして、本当にありがとうございました。


そして何よりも!

お互いの強みを見つけ合い、活かし合い、チーム内・チーム間で協力しながら『同期理解』を進め、最後まで素晴らしいプロダクトを作りきった新卒エンジニアの皆様。

本当に本当にお疲れ様でした!これからの活躍に、心から期待しています。

サイバーエージェントの今年のエンジニア研修は、ざっくりこんな感じでした。いかがでしたでしょうか。なんとなくでもどういうことをしたか伝えることができたでしょうか。

もし「この部分もっと詳しく知りたい!」「ここってどういうふうに進めてたの?」などがございましたら、遠慮なくSNS等で話しかけてください。



というわけで、ご覧いただきありがとうございました。

最後は、研修の打ち上げのときに撮った集合写真で締めさせていただきますね。最高の1枚です。

そんなサイバーエージェントに興味をお持ちになった方へ

サイバーエージェントでは、2021年以降卒のエンジニア志望学生の方に向けたサマーインターンシップのプレエントリーを行っています!!!!!!!!!

少しでも興味をお持ちになった方はぜひこちらをご覧ください!!!!!!!!!!!!!!!

ここで冒頭を振り返ってみましょう。


この記事の目的
・「サイバーのエンジニアの研修ってそんなことやってるんだ」と知ってもらい、学生の皆様に興味を持ってもらう
それとなく今年の夏インターンの告知を行う


🤔

それでは改めて、最後までご覧いただきありがとうございました。

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