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teamlab感想-共創エンタメの新たな形-

先日渋谷ヒカリエで行われたteamlabの「Art Night 光のアートに包まれる夜」に参加した。そこで一時間ほど講演されるコンテンツを楽しませてもらったのだが、非常に面白いと思った点があったので抜粋して書きたい。

1. 非物体とのインタラクション
2. 共創体験-入力方法の限定による一体感の演出-
3. オワコンと思われたEDMの再復興

非物体とのインタラクション

以上のコンテンツでは
「光のアートに体ごと没入し、光に触れて音楽を奏でる、参加没入型ミュージックフェスティバル」と説明がある通り、光に触れられる。
正確に言えば自分が光に触れた際に発光体側が触れられたことを認識し、それに対応したアクションを起こしてくれる。これは新鮮な体験だった。というのも自分のインタラクションのイメージは物体を介してのインタラクションだったからだ。
例えば、アーティストと観客の声の掛け合いであるとか、スマホを通じて自分の出力が先方にリアルタイムで繋がる。というような感じのもの。

しかし、今回の体験は自分も生身であるし、触れるものも光というさわり心地も無いものになる。それが観客とパフォーマーの媒介となるのだから驚いた。しかも自分の取るべきアクションは至極簡単で触るだけだ。これが2つ目の共創体験の作りやすさにもつながる。

共創体験-入力方法の限定による一体感の演出-


触れるだけであるから誰でもできる。誰でもできるというのは集団で参加するためには非常に重要だ。昨今のアプリのUI議論しかり、古来から伝わる盆踊りが非常に簡単であることからもそれは証明されているはずである。

このteamlabのエンターテインメントに参加するには手を伸ばす、ただそれだけで良い。
これによって実際私が言った会場でも皆が光を触って楽しんでいた。また、それによって音が出力されるのだが、それが連続していくと音楽が奏でられ自分がただ楽しんでいるだけなのに自然と集団で何かを作っている感覚に陥った。

ただ、自然と参加するための流れを作るのは非常に繊細なのだろうなと思うのも正直なところで、そのために音楽のセンスや自分が動作せざる負えなくなる状況を作り出すというのは非常に重要な要素だと思う。
後半にかけては既に陳腐化されたと思われたEDMが流れながらの体験となるのだが、普通だったらノラないだろうなというところだったが、皆積極的に参加していたのだ。

オワコンと思われたEDMの再復興


後半にかけて共創体験に慣れてきた状態でさらに体験を加速させるおんが音楽と演出だ。音楽に関しては既に聞き飽きた人も多いEDM。
「最初はここでそれかー。そこまで独自性もない感じだしちょっとガッカリかも」という感じだったけれど、これまでに姿を表していなかった巨大ミラーボールを使った光の乱反射の演出や既に醸成された参加者の一体感もあって非常にマッチした選曲でした。すみませんでした。

以上の体験から、新たな共創的なエンターテインメントの姿を垣間見ることができた気がした。
ポイントは参加するための入力手続きの手軽さとその入力をせざる負えなくなる場つくり!しかし、光に触れると反応するあのメカニズムがわからないなぁ。発光体自体が出力と同時に入力作業も常時行っているのだろうか。調べたら追記したい。

非常に面白かったです。teamlabの皆様ありがとうございました!

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