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【時間を大切に「しない」という生き方】


 この生き方が私にとって理想の生き方だと気づきました。このような考え方に至った経緯や、この生き方の良い点・良くない点、どうすれば実現できるかについてまとめました。

なぜこのような考えに至ったか

 年末年始、某コーチング会社の宣伝で、新年の目標の立て方について語っていました(ちなみに、このコーチング会社には休職時代にお世話になっています)。そこでは「期限付きのゴール」を設定するのだと言います。当たり前ですが、期限を設けることで計画が立てられ、コントロール可能なアクションに落とし込むことができます。そうして目標達成につながります。
 しかし私は、期限を設けて目標を達成できた例しがありません。納期や期限を設けることで私のパフォーマンスは著しく低下するからです。優先順位、1つのタスクにかけられる時間など、考えることが急に増え、頭の中がオーバーフローします。私の頭の中では処理しきれません。その結果、辛い思いをしながら行動がぴたっと止まります。
 全く逆のことも考えました。もしかしたら私は、期限に対する執着が一切無いのだと。そう言われると、確かに期限内に目標が達成する瞬間に対して、達成感はあまり感じませんでした。むしろ、目標に向かって成長しているその過程に楽しさを覚えます。早いとか遅いとか関係なく自分のペースで成長できることにこそ達成感を感じるのです。
 コーチング会社の宣伝をきっかけにそんなことを考えていたら、ふと思ったことがあります。「自分は時間を大切にしていないんだな。」と。最初それは悪いことに感じていました。世の中の人はみんな、時間は大事だ、大切にしろと言うから。
 ただ、私にとって時間を大切にしない生活は、とても居心地が良かったのです。早く行動できない自分を責めなくて済み、何をするにものろまな自分を肯定することで、毎日が明るくなりました。
 もしかしたらこの様なことを考える人は私だけではない、もしくは気づかずに苦しんでいる人がいるのではと思いnoteに綴った次第です。

 

この記事を読んでほしい人

 この記事を読んでほしい人はたった一人です。時間を大切するあまり苦しんでいる人です。苦しむぐらいなら、大切にしなくても良いモノがあることを伝えたいです。

時間を大切にしないとどうなるか

良い点

 良い点は、行動が時間から独立して、「余裕」が生まれることです。
 先天的にも後天的にも頭の処理速度が遅くなるケースがあります。また、HSP気質の方は、行動を1つ起こすにもあれもこれも考えがちで結局行動できないこともあります。期限や納期などの社会の縛りの中で行動する場合、このような人たちは脳がオーバーフローし苦しい思いをします(私もそうです)。
 それに対し、今回の生き方を導入することで、行動が時間の流れに縛られず、焦る必要がなくなります。急いで頭の中だけで考えることはなくなり、紙に書いて冷静に考え、頭の中を整理する余裕が生まれます。この余裕が私には非常に重要でした。
 また、何かを学ぶときでも、考える余裕が生まれます。例えば、専門書や自己啓発本を読んでいるケースを想定しましょう。時間を気にせず考えながら読むことで、「この文脈はどういう意味か。」、「私ならこう考える。」、「自分の周りで応用できないか。」など、本が伝えるメッセージ以上のモノが自分の財産になります。この考える癖が今の仕事にも生きています。
 このように、時間に縛られない生き方をすることで、余裕が生まれ息苦しさから解放されるのです。

良くない点

 質問です。時間を大切にしなくても、社会人として働けるでしょうか?答えは、働くのはきっと少し難しいでしょう。今の社会では、時間は価値であり、お金そのものです。お金を稼ぐには納期を守る必要があります。誰かと一緒に働く場合、それは信頼にもつながります。もし時間を大切にしないならば、誰かと一緒に働くことは難しいし、お金を稼ぐにも工夫する必要があります。そのため働いて収入を得るということは、時間を大切にしない生き方をする上で重大な観点であります。

どう働くか

 前の章でも見たように、どのように働いてどのように収入を得るかはしっかり考えなくてはいけません。また、時間を大切にしない生き方というのはマイノリティになるため、それでもメンタルを保ちながら働く必要があります。ここでは、私の個人的な意見として2つ働き方を紹介させていただきます。

マイペースかつ着実に

 まず一つ目は、組織の中で誰かと一緒に働く場合の工夫です。納期や期限が提示されることもあるかもしれませんが、無理して時間を大切にする必要は無いと思います。ただ、着実に作業を進めることは大切です。自分ができることを自分のペースで進められれば大丈夫です。そうすれば必ずタスクは終わります。
 仮に、期限内に終わらないことを咎められたとしても、自分を責めないで下さい。それは仕事を振る側のミスだと思うようにして下さい。決してあなたのせいではありません。

ファンを作る

 続いて個人で働く方向けです。個人で働くようになれば、時間重視で働かなくても、ある程度自分のペースで働けるケースもあります。ただし、完全に一人はメンタル的に辛くて、自分の働き方を肯定してくれる存在が必要です。どうすれば良いかというと、「ファン」「味方」「応援してくれる人」のような人たちを作ることです。このような方々の存在は、個人でビジネスをする上でも、メンタルを保つ上でも非常に重要です。自分の考えに共感してくれ、自分の生き方を肯定してくれる存在です。
 では、どうやってファンを作るかというと、1つの方法は「発信」することです。自分の持つマインド・考え・ノウハウを発信することでファンになってもらいます。クリエイターやエンジニアの方だったら、自身が創ったモノのファンになってもらうこともできます。
 今はネット環境があたりまえになりSNSを通じて世界中の人に向けて発信することができます。SNS通じてファンは形成され、ファンを作ることは時間を大切にしない生き方を選択する上で必要不可欠です。

まとめ

 この記事は、時間を大切にするあまり期限や納期に苦しんでいる人に向けて、時間を大切にしない生き方もあることを伝えたく執筆した記事になります。時間を大切にしないことで心に余裕が生まれることが最大の利点です。一方で、どのように働くかが問題になります。そこで、時間を大切にしなくてもいいから、マイペースに着実に作業すること、そして発信を通じて自分を支えてくれるファンを作ることを提案しました。
 時間に苦しめられているのは、あなた一人だけではありません。私のような考えを持つ人が世の中にはいるので、どうか寂しい思いをしないで下さい。

 


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