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PTA実際のところ #1「PTAの現状を理解してもらいたい」

2021年度より、こどもの小学校PTAの副会長をしております。
いや、させられております。

別にやりたくてやっているわけではありません。
昔お世話になった先生が校長として戻ってこられて、その人からやってくれと頼まれたからやってる感じです。
今年定年でいらっしゃるので、校長と一緒に卒業する予定です。

さて、PTA活動に批判的な記事や書籍をよく目にするようになりました。
「PTAは強制加入ではない」「無理に参加しなくてもよい」「そもそも必要ない」などなど。
ソフトな議論から過激なものまで、たくさんあるかと思います。

PTAを実際に経験してきて、これらの批判も一理ありますが、実際にできる改革や改善策、必要性などをここのnoteでも定期的にまとめていきたいと思います。

PTA改革とは

そもそも、立派な組織、世の中にとって必要な組織であれば、あえて「組織改革」なんて必要はありません。
時代の流れに乗れなくて、古い体質のまま残ってしまった組織だからこそ、みんなが「PTA改革」と言っておられるのだと思います。
PTAも時代に合わせて改革しないといけないよね!
これは全会一致の意見かと思います。
でも、残念ながら全然改革なんて進みません。

なぜ改革が進まないか

そもそもPTAには2種類の人間が存在します。
「PTAなんか不要だし、出来るだけ関わりたくない」派・・・①

「PTAを積極的に利用して、自分の名誉のために頑張りたい」派・・・②
です。

私はもちろん①の「関わりたくない派」です。大多数の保護者も①です。
でも、不特定多数の地域住民が集まる学校です。考えの異なる方がたくさんいらっしゃる現実があります。
中には、みんなが嫌がる活動を頑張って、自身の承認欲求や名誉を満たしたいと考える人たち②も一定数(というか思っていたよりも多く)いらっしゃいます。
無報酬での集まりや、時間がとられることなどは、彼らにとってはあまり重要ではないようです。


極力会議などを少なくし、課題解決をすすめたい①と、
集まることが重要で、なんとかして実績を残したい、とかんばる②。

そして、なにより立候補制の組織では、当然上層の執行部には②が参加してきます。


現状分析、PDCAサイクル

ところで。
ビジネスの世界では、昔からPDCAサイクルと言うものがあります。
皆さんご存じかと思うので、ここでは説明省略。
でも、PDCAを回す前に必要なのが、現状分析です。
自分たちの現在の状況を正しく判断できなければ、プランも実行もありません。地方と都会では課題解決の計画Pも実行方法Dも異なります。

まずは現在の組織課題をしっかりと共有することから始まるのが、世の中の常識です(多分。)

でも、PTAでは特に現状分析とか関係なさそうです。。


話し合いができない


2021年度の課題は「参加ハードルを下げること」でした。
新しく参加してくださる人がいなければ、毎回一部の人へ負担が集中します。②の人ならまだいいかもしれませんが、経験者だからという理由で①の人が長年負担を強いられるケースをよく目にします。

「やりたくないのに無理やり参加させられた。無報酬だし遅くまで時間拘束されてツライ」

冒頭で書いた通り、世の中にあるPTA批判の原因は間違いなくこれです。

なので、2021年度は「極力みんなが参加しやすいように、活動のハードルを下げて、大幅に業務を減らすこと」を考えて、実行しました。
その結果どうなったか。。

想いの異なる人たちからの圧力


課題を見出し、実行して、いざ検証という段階で、②の人たちからものすごい圧力をかけられました。
「このままでは続けられないから、あなたはこの部から外れて下さい!」と直接的な表現で、業務から外れさせられました。

つまり

・一生懸命頑張るつもりが、お前のせいで活躍が出来なかった!
・来年度は外れろ!
・自分がやるべきことをやってやる!

とのことだそうです。

そりゃあ「PTAで名を上げよう!」と参加した矢先に、業務負担を減らすといわれてしまっては、文句も言いたくなったのかもしれません。

立場もあるので、独断で判断せず、学校とPTA会長と相談し、今年度からは業務をはずれることになりました。現在は別のイベント担当をしている状況です。

もとい。

目的の異なる人たちが、無理やり参加している組織がPTAです。
選挙もなければ、他薦もありません。立候補とお願いで役員が決まるのが実態です。

PTA活動が課題解決はおろか、課題について共通の認識を持つことや、そもそも話し合いすらまともにできない組織であることが、一番の問題です。

少なくとも、同じ目的を持った人たちで、話し合いと課題解決に向けて取り組まない限り、

①VS.② → ①が退く → ②だけで運営 → 人数が少ない → 消極的な①にお願いして参加してもらう → ①VS.② ・・・

という謎のループからは抜け出せないと思いました。



まとめ

本当はPTAについて前向きな改革が出来ないかと昨年度から探っていましたが、①VS.②の構造から脱却できそうにないと理解できたので、完全にやる気をなくしました。

今後は、①の立場の人が不利益を被らないように、対応策なんかを考えて、無駄な時間を過ごすことなく学校生活を楽しく送れたらいいなと思いました。

また気が向いたときにPTAの記事を書いてみようと思います!

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