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教員不足について思うこと

全国的に教員採用試験の二次試験が行われている時期。

教員採用試験。
大学4年生の時に初めて受験したけど、その際、どこからこんなに集まってきたんだろうってぐらい人が多くて、ビックリした。
当時は、高校の保健体育だけで170人近くの受験生が(^^;

そんなだから、当時は臨時講師にもなれない人が…。
私を含むロスジェネ世代は、試験を何度受けても受からない、講師もない、採用試験の年齢制限の問題等々で、教員を諦めた人がたくさんいた。

特に、当時の大分県は教員採用試験の汚職事件が発覚する前。
体育で言えば、国体選手は勉強をしなくても一次試験に合格していたし、国体のために他県から引っ張ってきた選手は採用試験の合格も早かった。
他教科ではお金の話も聞こえてきていた。
「大事にすべき人を間違えてないか?」
そんな何とも言えない気持ちで、毎年、試験時期を迎え、試験を受けていたので、汚職事件が発覚したときは、やっとかって感じだった。

話が少しそれてしまったけど、
そんな時代から、いつしか、先生が足りない時代に。
先生の働き方を見ていると、それはそうだよな…と思うけど。

文科省がいろんな対策を取ろうとしているけど、財務省がダメって言ってんだろうな、と思えるぐらい施策は残念なもの。

最近のこれも何でここ?って感じ。


久しぶりに学校現場に戻ると、改めておかしいなと思うことが多々ある。
教員不足問題について私が思うことを少し書いてみたい。

まず、教員がやるべきこと。そうでないことを分ける。
X(旧twitter)でも、そんなことを書いている人が多いけど、教員免許を持っている人がやらなくてもいい仕事は、スクールサポートスタッフの方等にお願いをする。そうすれば、本来業務に専念できる時間が増える。

プールの管理問題も然り。
放課後、プール掃除をしたり、授業が始まると勤務時間前から、水温や塩素濃度の測定をしたり。これも教員の仕事なのか?

次に、教員の定数を増やすこと。
学校現場は、かなりカツカツで運営されているので、出張やお休み等が出ると、人が足りなくて困る。
先生が足りないからという理由で予定をしていた授業ができなかったりする。これって生徒の学習権を保障できてないのでは?
ましてや、いま、先生が足りていない学校もあって、先生一人当たりの負荷がかなり高い状況。
ただでさえ忙しいのに、人が足りないと…想像するだけで怖い。
それは辞めたくなる。若しくは病む。
授業日でも休みたいときには休める学校であるべきだと思う。
休みづらい職場っていまどき、どうなのか。

最後に、教員もだけど、臨時講師の給料を見直すべき。
臨時講師って教員とほとんど同じぐらいの業務を任される。
それなのに、給料は正採用の教員と雲泥の差。
潜在教員の掘り起こしって言ってるけど、こんな給料+残業時間(手当は調整額のみ)では、いまの仕事を辞めてまでなりたい人はいないだろう。
若い人ならまだしも、幅広い年齢層に働きかけるのであれば、ここはしっかり考えないといけない問題。
いまの給料より低くなっても教員になりたいって思っている正社員、正採用の人ってまずいないでしょ。そんな人、すでに教員になってる。
こんな条件で、掘り起こしが本当にできると思ってるのだろうか謎すぎる。

臨時講師の枠を減らして正採用の教員を増やすべきとの意見もごもっともな話。

定数を増やすこと、臨時講師含め給料を見直すこと。
文科省だけでは当然できないこと。
財務省を動かすにはどうすればいいか。

教育は日本の未来にも影響を与えること。
もっともっと、教育にお金を使って欲しいと切に願う。