見出し画像

体罰について

先日、こんな話がありました。
高校生の子どもが、授業中に忘れ物をしたことをきっかけに、みんなの前でビンタをされたと…。

「えっ!!」

私が高校教員だった頃も、校長先生から「体罰は絶対に許されない」と、研修等で口酸っぱく、また日常においても「体罰は絶対にダメ!!」と言われていた。
ちょっと年配の先生方とかには、「昔、許されていたは通用しない」と。
そして、体罰をしたら、先生方をまもることもできないとかも言っていたような。

2010年度から私は県教委に異動になったので、
あれから、確実に10年は経っている。

部活は、まだまだ体罰があるだろうなとは思っていたけど…
先日もこんなニュースが。


いまどき、授業中にビンタとか、ありえん。
「昭和か!!」 

授業中にみんなの前でビンタ=見せしめ。
こいつをここで叩いておけば、他の生徒もこれから自分の指導に従うやろ…みたいな。古い、悪しき、体育会系!?


「力」で制圧するのではなく、「人間力」で対応するのが教員でしょ。


<体罰を受けた生徒>
話をちゃんと聞いてくれなかった先生への不信感
もうその先生とは関わりたくない
→闇に葬られる。

<体罰を受けた生徒の保護者>
納得はできない。
しかし、子どもに全く非がない訳でもない。
(*そもそも、体罰は禁じられており、子供がどうであれ、体罰は決して許されないものという認識がうすい)
大ごとにするのは面倒。
→闇に葬られる。

多少の暴力・暴言はスポーツの技術を向上させるためには必要・止むを得ないという考え方が、親にも子どもにも刷り込まれており、体罰を不当と感じない場合や不当と考えても第三者に告発してはならないと思う場合が少なくありません。


親世代も昔の考えを捨てるべき。
いま、体罰は許されるものでは決してない。

普通、手なんか出ないので、すぐに手が出るって常習?って思ってしまう。
だからこそ、声をあげることが大切。
次の犠牲者?がでないためにも。


体罰は禁止されているにもかかわらず、守らない、守れない先生っていったい何なんだろう。
世の中、こんなに目まぐるしく変わっているのに、変わらないってある意味すごい。

痛い目にあわないと分からない…と思って叩くのであれば、その言葉をそのまま先生に返したい。



随分前だけど、大学の体育館に行った際、こんなものが掲出されていた。

画像1