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体育とゆるスポーツ

私は、中学から大学まで(正確には20代の教員時代まで)、それこそいろんなレベルでバレーボールをしました。

バレーボールは、小学校や中学校時代に、ある程度、専門知識のある先生等に教わらないとなかなか手強いスポーツだと思います。
特に女子にとっては、かなりハードルの高いスポーツ。

例えば、バスケットボール。
うまくできなくても、ボールをもらってパスしたり、ゴール下でシュートをしたりと苦手な生徒でも参加できる余地はある。

バレーは、まず、悲しいことにサーブがネットまで届かない。
ボールは手に当たらない、当たっても訳のわからないところにいく。
おまけに内出血したり、突き指したり…。
ボールが来ると逃げる気持ちは分からなくもない。

授業のバレーでは(選択制のぞく)、悲惨な経験をかなりしました。
10経年の研究も兼ねて、2~3か月間ずっとバレーの一斉授業をしたら、最後には、かなり盛り上がるゲームができるようになりました。
実際、体育の授業で、1種目に対してここまで時間を確保して、取り組めるかとなると現実問題なかなか難しいです。

高校の女子レベルになると、
できない→恥ずかしい。
できない→みんなに迷惑をかける→やりたくない。
悪循環に陥っている生徒が多かったです。
この状態になると、授業の雰囲気づくりが大切になります。


そんな経験をしていたので、「ゆるスポーツ」を知ったときは、こんなスポーツだったら、みんながスポーツを楽しむことができると思いました。

「ゆるスポーツ」を知ったのは、スポーツ庁になった時ぐらいに発行された「体育科教育」。
その後、澤田さんがスポ庁に来てくれたので、お話を聞くことができた。

ゆるスポーツ

老若男女、障害者も健常者も!誰もが笑いながら楽しめる「ゆるスポーツ」
「ゆるスポーツは、年齢や性別、運動神経や運動経験、障害の有無にかかわらず、誰もが楽しめるように考え出したもの。一番の魅力と言えるのは、競技名やルール、ポップなウェアなど“笑える”ポイントがたくさんあり、みんなでワイワイ楽しめるところですね。真剣なプレーの中に笑いの要素を入れることで、ミスが怖くなくなりますし、たとえ失敗しても周りの人を笑わせることができるので、自信につながるんです」


ベビーバスケは、体験することができました。

もしもボールが赤ちゃんだったら・・・。
「ベビーバスケ」は、激しく動かすと大声で泣き出してしまう
特殊なボールを使ったバスケットボール。
叩いたり、勢い良く投げたりするのはNG。
もちろんドリブルなんてできません。
泣かせないように、そっとパスして、そっとキャッチ。
プレイヤーの母性が試される、世界一ゆるいバスケットボールです。

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私は、そっとキャッチしたはずなのに、はい、泣かれました 笑
エプロンをつけてやるのも面白いですよね!
また、ルールが面白いのです。

「子煩悩」…ボールを持ったプレイヤーが4歩以上歩くこと。
「過保護」…連続して3秒以上ボールを持ち続けること。
「ダイレクトベビー」…ボールを味方プレイヤーに直接手渡ししすること。

子煩悩とか、コトバのセンス、ありすぎです 笑


運動神経とか全く関係なく、みんなで楽しめるのが「ゆるスポーツ」。
このようなスポーツが学校の体育に導入されたら、体育の授業の景色も随分変わるんだろうなと思います。

いまのような評価をしなければいけない「体育」では、ゆるスポーツのようなスポーツは評価の観点とかが難しいからハードル高いだろうけど。

ゆるスポーツ、どのスポーツもそのスポーツ専用の用具が必要なことが多いので、そのあたりがクリアできれば、そして、体験会が地方でも簡単にできるようになれば、体験会を開催してみたい…なんて思っています。