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ヨーロッパ旅行記28〜ルーブル美術館入館〜

パリに到着しホテルのチェックインを済ませた。とてもフレンドリーなおじさんが対応してくれた。荷物を置き一休みしたら外へ出かけた。目的地が決まっていた。

パリの街並みは思っていたよりもずっときれいだった。天気にも恵まれて青空の下初めての土地を楽しんでいた。

街並みを見ながら目的地へと向かっていく。

青空に青白赤の国旗がよく映えている。この写真で目的地がどこか分かった人もいるだろう。
さらに進んでいく。

完全に目的地に着いた。ルーブル美術館である。ここまで大きいとは思ってなかったのでいったいどこか敷地内なのか分からなかったが無事に着いたようだった。

すごいきれいなピラミッドがある〜と思っていたらその前に行列ができていた。よく見ると入場列のようだった。入場係のような人がチケットを持っている人と持っていない人で列を分かれるよう案内をしている。僕はチケットを持っていなかった。

少し離れたところから見ているとなにかおかしい。黒人の人たちがチケットをその場で手売りしていたのだ。僕はこの時、これは絶対におかしいと思った。ルーブル美術館ともあろう施設がチケットを手売りしているだなんて。しかもラフな格好をした黒人の人たちが売っている。僕はミラノでの嫌な思い出を思い出していた。これはぼられる、そう思った。

そんなことを思っていたら、チケットの売りの黒人の1人が僕に話しかけてきた。僕は持ってないと答える。じゃあここで買わないとダメだと言ってくる。クレカ使えるの?と聞くとキャッシュオンリーだと言ってくる。
ルーブル美術館ともあろう施設でカードが使えない訳ないだろとか思い余計に不信感を募らせる。

クレカしかないわと言うと、近くのATMまでついていってやるよと言ってくる。そんなことあるか?と思って少し考えさせてくれと言って僕はその場を離れた。

ルーブル美術館のチケットが手売りだなんて聞いたことがない。僕はすぐに調べてみることにした。すると、いくつか購入所があるようでクレカ対応のところもあるみたいだった。そりゃそうだよなと思い、そっちに行きチケットを買った。これでようやく入れる。思わぬ時間のロスをしてしまった。

ただ、チケットの値段は売り子の黒人が言っていた値段と一緒だった。どうやら彼らはぼったくりではなかったらしい。僕はこの時、自分の中にも差別意識があることを知った。大ぴらっに差別感情があるわけではないが、心のどこかに黒人は怖い危ないという意識があったのだ。美術館に入る前にとても重要な経験をした。

29へ続く。

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