ヨーロッパ旅行記22〜最高のディナー〜
ミラノを出発して乗り換え地のトリノを目指す。
ミラノ中央駅は本当に大きい駅だった。
マップアプリを開くとこの旅の出発地であるハンブルクからかなりの距離を進んでいることが分かった。赤いピンがハンブルクである。この旅はハンブルクを出発地と到着地として東から円を描くように一周する予定だった。チェコ、オーストリア、イタリアと来て、だいたい半周が終わるところだった。
この日は朝から移動してミラノ観光をしてまた移動というなかなかハードなスケジュールだった。プラハで出会った日本人の方にイタリアはおもしろいから色々行くといいよと聞いていたので、南イタリアにも行こうか迷ったが、ヨーロッパを一周するのが今回の旅の1番の目的だったので泣く泣く諦めた。ミラノで泊まることも考えたが、ハンブルクにフライト日までに到着していなければならないので先を急いだ。
この日はトリノで乗り換えをしてフォッサーノという街で泊まることにした。フォッサーノはイタリアの西側の街でそこまで行くとフランスにかなり近づく。
電車に揺られているとトリノに着いた。トリノからフォッサーノに向かう電車への乗り換え時間は長くなかったが無事に乗り換えることができて安心した。
この時の電車での写真は1枚もないので、そこまで綺麗な景色ではなかったのかもしれない。
フォッサーノに到着した。この時すでに19時を過ぎているが、外は明るい。この日の日付は9月3日である。
駅を出て、ホテルへ向かう。歩いているとそこまで大きな街ではないことが分かる。
ホテルに着きチェックインを済ませる。受付は男性だった。ここのフロントマンの顔は今も覚えている。優しい人だった。
客室に入り、部屋を一通り見てみる。この部屋には狭くないベランダがあった。そこから周りを見てみる。
やはり田舎町だ。牧場のような自然の匂いがする。ベランダにはイスとテーブルもあったので、ここに座ってタバコ吸いながら外見てたらめっちゃchillいな〜と思った。しかし、僕はタバコを吸わないのでこの写真とその旨をツイートし、再びフロントに向かった。
フロントに向かったのには理由があった。それはフロントに隣接してご飯を食べるスペースがあるのを見つけていたからである。この旅は食費を極限まで削っていたので、ここ数日間ろくなものを食べていなかった。今日は心にくる出来事もあったので、たまにはうまい飯とうまい酒を飲もうと思ったのだ。
先程のフロントマンにここで晩ごはんを食べられるのかということを聞き、OKの返事をもらったのでメニューを見せてもらった。ラザニアを選択して、次は飲み物だ。ドイツで毎日ビール生活をしていた僕はビールを飲むことにした。2種類あったのでどれがいいか聞いてみると、地元のクラフトビールはクセが強いから一般的なイタリアのビールを勧められた。それに従い、オーダーを済ませた。
席に座り待っていると目当ての品がやってきた。ラザニアは温めただけのようで少し冷たいところもあったが、そんなことはどうでも良かった。この夏休みを制したのは僕だと確信していた。久しぶりのビールのうまさもそれはすごかった。ヨーロッパのおかげでビール好きになれた。
感謝を伝え部屋に戻った。
明日はフランス入りをする。長い1日を振り返りながら眠りについた。
23へ続く。
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