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No.4「勝者のマインド」

光と闇は必ず共存する。
光があるということは闇があるし、闇があるということは光がある。
双方がなければ、一方を認識することができない表裏一体の関係なのだ。これは人生における全ての物事に対しても同様のことが言える、良いことがあるから悪いこともある、悪いことがあるから良いことがある、楽しいことがあるから楽しくないこともある、楽しくないこともあるから楽しいこともある。物事は常に光と闇による表裏一体で成り立っているのだ。そして、ここで一番伝えたいことは、この表裏一体の状況をどう捉えるか次第で人生は大きく変わるということである。

人間は弱い生き物だ。不安があると、不安へ気持ちが向かい、どうしたら失敗しないかばかりを考え、リスクを恐れてしまう。決してこれはおかしいことなんかではない、なぜなら、物事には光と闇があり、闇(不安)があることは当然だからだ。しかし、これはとても惜しく、勿体ない考え方である。世の中の勝者と位置付けられている偉人たちが、果たして闇を恐れてばかり行動していたのだろうか。エジソンが電気を発明する時、事故ばかりを恐れていたのだろうか。エジソンはきっと電気が誕生した後の世を想像して胸を躍らせながら発明に勤しんでいたことだろう。ライト兄弟が初めて空を飛ぼうとした時、飛行機を作れなかった時のことばかり考えていたのだろうか。ライト兄弟は、きっと純粋に空を飛んでみたいという願いを叶えることにワクワクしながら開発に臨んでいたことだろう。勝者のマインドというのはまさにそういうことなのである。闇があるということは、必ず光もある。物事を成し遂げる、変革させる人間は、光に向けて邁進していくのである。光を実現させるために、闇を制していく。失敗しないために、トライするのではなく、成功するためにトライするのだ。

一見当たり前のようなことを言っているように思えるかもしれないが、やはり人間は弱く、失敗することを極度に嫌い、リスクばかりを考えてしまう。できない理由ばかり探してしまうのだ。成功を目指す勝者のマインドになれない人間が大半であることが現実である。よく巷で評価が減点方式だという話を耳にする。減点方式とはまさに、失敗をしないためだけの方式、つまり勝者のマインドとは対極にある敗者のマインドと言えよう。しかし今も尚、多くの日系企業に象徴されているように減点方式のマインドや制度が色濃く残っていることが現実なのだ。

特にこの現代の競争社会において勝者のマインドの重要性が日に日に増してきている。既に世の中はある程度、完成されている。だから、1→1のことをする、つまり失敗をしないだけの人は淘汰されていく世になってしまっているのである。競争社会を勝ち抜いていくという観点でも、勝者のマインドは重要と言えよう。

そして何より勝者のマインドは、敗者のマインドに比べ、圧倒的に面白い。
失敗したらどうしようと考えるより、成功したらどんなすごいことが起きるのかと心を高ぶらせて物事に取り組んだ方が、アウトブットの質も格段に上がる。そして確実に物事に取り組むことが楽しくなる。例えばJR東海の手掛けるリニア中央新幹線計画などまさに最たる例と言えよう。通せなかったらどうしようと怯えてプロジェクトに臨むのか、リニア中央新幹線ができた後の新たな日本を想像してワクワクしながらプロジェクトに臨むのか。後者が、優位なことは言うまでもないだろう。

光と闇は必ず共存する。光だけの世界などあり得ない。
しかし、闇をも光のための一部だと考え、邁進することは個々の自由である。物事は捉えた方次第で、どんな景色にも変わるのだ。
マインドは、この瞬間から変えられる。
成功するためのトライ、勝者のマインドへ。

2022年3月28日 記

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