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【多動力】より【多想力】全てはイマジネーションから始まるというシンプルな事実

行動力というのはことあるごとに大切だ!とよく言われます。思いたったが吉日、とにかく思い切ってやってみるというのは、勢いがありますし、行動力がある人は周囲からも魅力的に見えます。

しかし、そこにはシンプルな罠があります

1. 行動に移す事柄がその時点での想像の範囲に限定されがち

2. 行動によって生まれる結果はその人のその時点でのスキルに依存しがち

3. 失敗しながら学ぶという柔軟性を持っていないと猪突猛進で終わりがち

行動に移すことが悪いという意味ではありません。ただ単に行動することだけを評価していると特攻隊のようなことになりかねないのです。

実はもっと大事なことが一つあります。それは想像することです。それも頭がおかしいんじゃないかと言えるくらいぶっ飛んだ想像力です。

最初から行動するだけで結果がバンバン出せる人というのは、そもそも普段から周囲と考えていることが違います。皆が恋愛だ夜遊びだと言ってる時に企業したいとか発明したいとか考えている人が、思いついたアイディアを実行に移すから、周囲があっと言うような結果が生まれているのです。

ただ単に行動力だけで何かを成し遂げようとするのであれば、もともとポテンシャルが非常に高いか、もの凄い根性と忍耐力で人の数百倍の失敗を重ねて学ぶしかありません。なので行動すれば全てが上手くいくというのは幻想です。

多くの人が忘れがちなシンプルな真実があります。それは、どんな偉業や発明も最初は想像することから始まるということです。つまり、行動する前に必要なのは想像であって、多動力より必要なのは多想力なのです。

そもそも想像する内容が平凡であれば、どれだけ行動に移したところで凡庸な結果しか出てきません。人参をミキサーに入れたら神戸牛が出てくるなんてことは現実世界にはないわけです。

まず最初に想像力を高める、そして想像する内容を思いっきり変える方が、ただ単に行き当たりばったりで行動するよりも、遥かに大きなインパクトがあるのです。

想像することが抜群に変わるからこそ、それに従って考えることも変わり、行動が変わり、結果が変わってくるわけです。行動することだけで結果を変えるというのは、最初の2ステップをおざなりにしていることなのです。

残念なことに世間では想像することの重要性は非常に低く見積もられています。例えば、授業中や仕事中にぼーっと考え事をしていたら、教師や上司から怒号が飛んでくること間違いなし。

一般的に想像する時間=何もしていない時間と捉えられているためです。しかし、想像することから全ての創造は生まれるのです

想像することから全ての創造は生まれるのです。

想像することが多くの人にとって難しいのはいくつか理由があります。その中でも最も大きな要因は、自らの思考に自らでブレーキをかけてしまう、つまり自分自身で想像の自主規制を行っていることです。

子供の頃は何をしたい、何になりたい、何して遊びたいといった想像に何の制約もなかったはずです。しかし、成長するにつれて誰かが決めた現実像を押し付けられ、その外側に出るような発想は悪いことだと勝手に考えるようになるわけです。

誰かがあなたの頭の中に入って何を想像しているかを取り締まっているわけでもないのに、自分自身で想像力の自主規制と自粛活動を行っている他なりません。その根本にあるのが同調圧力です。多数派になりたい、グループに属したい、仲間外れにあいたくないという欲求が他人の自主規制を自分の自主規制にしてしまうわけです。

そんな時に決まって使われる言葉が【常識】という言葉です。この言葉こそが自主規制と自粛活動のを助長していると言えます。

誰か【常識】を100%正確に定義・記述出来る人はいるでしょうか?99.99%の人は何となくの理解しかないわけです。ようはその場の空気感やただの慣習を【常識】というさぞ崇高で権威がある何かのように扱っているわけです。

よく常識に照らし合わせるなんて言いますが、実際に照らし合わせるのは自分のイメージでしかありません。法律のようにどこかに明記されているわけではないからです。常識というのは人それぞれ違うからです。

つまり、想像力を解き放つ第一歩は自分が常識だと思っていること全てに疑いの目を持つことです。何でも良いでしょう。朝9時から夕方5時まで働くことが仕事をすると思っているなら、1日1時間しか働かない人生について本気で考えて想像してみるわけです。

災害時に行動の自主規制・自粛を行うのにはまだ意味がありますが、想像力にまで自主規制をかける必要は全くないわけです。

多動力も良いですが、日本人に本当に欠けているのは多想力】ではないでしょうか。想像することが変われば行動することは自然に変わるものなのです。

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