明日から使える運動生理学 〜エネルギー代謝概論〜
こんにちは!
イクサポです!
今週から急に気温が上がり、暑くなってきました!
熱中症には十分注意してスポーツ活動してくださいね!!!
さて、今回から運動生理学のエネルギー代謝について書いていきます!
今回で概論をまとめ、来週から各論をまとめていきます!!
エネルギー代謝は、スポーツ選手を評価したり、トレーニングを作成したりする上で非常に重要な知識となるので整理しておくと有用です!!
それではいきましょう!!!
エネルギー源となるATP
そもそも人の身体を動かしている物質はどんなものなのか??
人の生命活動のエネルギー源となる物質は、ATP(Adenosine triphosphate:アデノシン三リン酸)である。
みなさんも一度は聞いたことがあるだろう。
ATPの物質構造を見ていくと、以下の図のようになる。
図の通り、アデノシンとリン酸が3つ結合したものである。
アデノシンは、アデニンとリボースからできており、遺伝情報の伝達にも関わる重要な化学物質の1つである。
リン酸は、リンの酸化合物である。元になるリン自体は、体内に必須のミネラルの1つであり、体内に最大で800g含まれ、その約80%、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとして、骨や歯の構成成分となっている。またリン脂質として、細胞膜の構成成分になるほか、遺伝情報を伝達するうえで重要なDNAやRNAなどの核酸になる。
ちなみに補足として、リンとカルシウムは互いに作用し合っており、どちらかを摂取しすぎるとどちらかの吸収を妨げる。また、近年は加工食品の利用が増えていることに伴って、食品添加物として使われている各種リン酸塩の摂取が多くなっているため、リン欠乏よりもむしろリンの過剰摂取の方が問題となっている。
まとめると、ATPがエネルギー代謝の元になる物質であり、これらを使って身体活動のためのエネルギーを作り出している。
それでは、ATPを使ってどうやってエネルギーを作り出しているのだろうか??
エネルギーが生成されるメカニズム
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