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明日から使える運動生理学 〜伸張反射編〜


こんにちは!

イクサポです!!


やっと少しずつ日常が戻ってきました!!
僕のチームでも練習が再開されて、現場での指導が増えてきました!


さて、今回はスポーツ現場で使える運動生理学というテーマで話をしていこうと思います。

1回目は伸張反射というテーマでまとめていきます!

それでは行きましょう^ ^


スポーツ現場でよく使われる反射


スポーツ現場では圧倒的に伸張反射という言葉が出てくる。

「伸張反射を使って身体を動かす」
「伸張反射が出ないように」

みなさんも聞いたことがあるのではないか?
国家試験の勉強で少しは理解したという人も多いだろう。

また脳卒中のリハビリに関わっている方はよく知っている反射だろう。


それではそもそも伸張反射とはどんな反射なのだろうか?

スポーツ現場ではいつ出ればいいのか?いつ出ないで欲しいのか?

スポーツという部分にフォーカスを当てて伸張反射についてまとめていく。


ちなみに原始反射もスポーツ現場では使う機会も多いので、そこに関しては次回以降で書いて行く。


伸張反射とは?


その名の通り、

筋肉が伸ばされることにより筋収縮が生じる

ことである。

よく臨床で用いられる名称で言えば、「腱反射」だろう。
腱反射は膝蓋腱反射が正式で、伸張反射の1つである。

スポーツ現場での応用方法については、過去のnoteにまとめてあるので是非見て欲しい。


伸張反射を理解する上で、以下の用語を理解しておく必要がある。

・Ⅰa群線維
・Ⅱ群線維
・筋紡錘
・α運動ニューロン
・γ運動ニューロン


Ⅰa群線維:直径12~20μm,伝導速度70~120m/secの有髄神経線維を持つ神経細胞。主に筋紡錘につながっており、筋の速度変化を脊髄へ伝える役割を持つ。
Ⅱ群線維:直径5~10μm,伝導速度30~70m/secの有髄神経線維を持つ神経細胞。主に筋紡錘につながっており,筋の長さ変化を脊髄へ伝える役割を持つ。
筋紡錘: 骨格筋の内部にある紡錘形の受容器。筋が伸長・収縮した時に活動して,感覚ニューロンへ情報(活動電位)を伝える。
α運動ニューロン: 直径12~20μm,伝導速度70~120m/secの有髄神経線維を持つ神経細胞。筋線維(錘外筋線維)を支配して実際の筋収縮に関与する運動神経細胞脊髄前角に密集して分布しており,活動電位を筋へ伝える役割を持つ。
γ運動ニューロン:γ運動ニューロンは直径2~ 7μm,伝導速度15~40m/secの有髄神経線維を持つ神経細胞。α運動ニューロンと同様に,脊髄前角に密集して分布している。筋紡錘自体の感度を調節し、活動電位を錐内筋へ伝え、筋の張力を一定に保つ役割を担う。錐内筋とは筋紡錘内にある筋線維のこと。


これだけだと難しいので、もっと簡単に説明すると

Ⅰa群線維:筋の情報(速さ)を脊髄に伝える
Ⅱ群線維:筋の情報(長さ)を脊髄に伝える
筋紡錘:筋の収縮速度や張力の情報を感じる器官
α運動ニューロン:脊髄から筋へ情報を伝える
γ運動ニューロン:筋紡錘の感度の調節


これで素材は整った。

これらの言葉を元に伸張反射が起こる時のルートを見ていく。

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