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育成年代に関わる上で知らないでは済まされない発育・発達のお話

こんにちは!

イクサポです!

今回は、僕が関わっている育成年代において特に重要な

発育・発達

について書いていこうと思います!

長くなるので、いくつかにわけて書いていきます!
育成年代に関わるトレーナーや指導者は絶対に知っておいてほしい内容ですので、読んでみてください!!

それではいきましょう^^


発育と発達とは?

一般的には「体の成長」と簡単にまとめてますが、成長は二つに分けられます。「発育」と「発達」です。

シンプルに言うと、

発育=体が大きくなる(量)
発達=体の機能が高くなる(質)

つまり、体が大きい(ガタイのある)ジュニアは「発育がいい」となります。

一方で、体の大きさは並ですが、すごく洗礼された動きやいい体力を持つジュニアは「発達がいい」となります。

この二つはイコールではありません。

それをこれから説明していきます!

ゴールデンエイジ理論の誤り

いきなりですが、スキャモンの発育曲線というものがあります。日本では有名なので、知ってる方も多いのではないでしょうか。

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横軸は年齢、縦軸は発育の割合を示しています。
よく言われる「ゴールデンエイジ理論」はこの曲線が根拠の一つになっています。

ゴールデンエイジ理論は有名ですがかいつまんで言うと、9~12歳前後は神経系が発達しやすいので、この時期にスポーツすれば上手くなる!!
みたいなやつです。

上の曲線を見ると、確かに神経系は12歳くらいで100%に近くなります。
なので、一見スキャモンの曲線や、それが元になったゴールデンエイジ理論は素晴らしく思えるかもしれません。

しかし、ここでさっきの「発育」と「発達」の話が出てきます。
スキャモンの曲線というのは、正しくは

【スキャモンの「発育」曲線】

と言います。


これは発育です。体の大きさです。

この曲線はもともと、スキャモンっていう方がいろんな年齢の人を解剖して、それぞれの臓器の重さを図りで測るという方法で調べました。

つまり、上の図のグラフは「量」であってそれを上手く使えるか(=質的な発達)とは別の話です。

これが、近年のゴールデンエイジ理論が否定的に見られている理由の一つです。

じゃあ、ゴールデンエイジ理論は間違ってるのか?
幼少期に練習しても上手くならない?って思うかもしれませんが、そうでもありません。

実際に神経系は量も質も13歳ぐらいまでに80%は出来上がると言われますし、現場で見ててもこの時期が一番上手くなると実感しています。

もう一度、スキャモンの表を見てみましょう。

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黒点線の6~12歳の成長期までは、神経系がもっとも発育する時期(黒○)

赤の点線は一般型(筋骨格や心臓、呼吸器系)が発育する時期(赤○)で、これは成長期の時期に相当する、という感じです。

以下は、上記を踏まえて考えるそれぞれの時期に行うべきトレーニングについてまとめると、

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