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【脳から動きが変わる!?】運動イメージをトレーニングに応用するための5STEP

こんにちは!!

イクサポです!!

今回は、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれない『運動イメージ』について理解を深め、それをどのようにリハビリテーションに応用していくのかについて説明して行きます!

こんな経験はありませんか?

ボールを投げようとした時、自分がイメージしていたところと全く違うところに飛んで行ってしまった。

これのエラーにも運動イメージが深く関わっています。
逆に言えば運動イメージにアプローチすれば運動が修正できる可能性があるということです!

スポーツ現場で生じる例も踏まえながら運動イメージとそれをトレーニングで応用していくための考え方について学んでいきましょう!

それでは行きます!!


運動イメージとは?

運動イメージとは

「実際の運動を行わないにも関わらず、その運動をイメージすることで脳内にワーキングメモリーが生成される過程」
『運動イメージと脊髄神経機能 鈴木俊明ら』

とされています。

ここで、重要なことは「実際の運動と運動イメージの脳活動は等価である」という事実です。

多くの研究からこの事実は分かっていて、その例として

・健常者を対象に最大筋収縮での小指外転の運動イメージを4週間行うと22%の筋力増強効果を認めた。
Yue GH,et al : strength increases from of motor program:comparison of training with maximal voluntry and imagined muscle contractions.

・健常者を対象に最大収縮での足関節背屈の運動イメージを4週間行うと約17%の筋力増強効果を認めた。
Sidaway B,et al :Can mental practice increase ankle dorsiflexor torque?Phys Ther 85

つまり、運動イメージと実際の運動を実行する際の脳活動は大きく変わらないことから、脳内で運動イメージが鮮明にできれば、実運動を伴わなくても運動を学習できる可能性がるということになります!

それでは、なぜ運動イメージが実際の運動時と同じような脳活動を示すのでしょうか?


運動イメージと運動の関係性

僕たちが運動を行う際、必ず予測的な運動感覚というものが必要になります。
予測的な運動感覚とは、運動を実際に起こす前にすでに脳内でどのような感覚フィードバックが返ってくるかを予期している状態を指します。

通常これは無意識下で行われており、先程例であげたボールを投げるという運動においても、運動をイメージしようと思っているわけではなく、自然に自分がボールを投げる場面や投げ終わった場面を想起して、ボールの力加減や指から離れる感覚などをあらかじめ予測しているのです。

この予測的な運動感覚を遠心性コピーと言います。


遠心性コピーとは、

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