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不登校 ~子どもの一番の理解者であるために~

私は、息子が「学校に行きたくない。」と泣きながら話してくれた時、子どもの気持ちを分かってあげなきゃいけないと思っていました。
不登校になってからも、おそらく無意識的にそう思ってきました。
そして、誰よりも息子のことを理解できるのは私だ!!
そんな変な幻想をいただいていたのです。(恥ずかしい!!)
でも、この分かってあげなきゃいけないという思いは、息子の一番の理解者でありたいはずの私にとって、真逆の結果を生む言動を作り出してしまう、そんな思いでもありました。
今日は、子どもの一番の理解者であるために私が気づいたことを書きたいと思います。

◆私の思いの背景

以前こちらの記事で書きましたが、私にはいくつかの思いグセがあります。

思いグセは誰しもが持っているものですが、正解を求める思考グセ以外にも私には「言っても分かってもらえない」という思考グセがあります。
大抵の場合、言っても分かってもらえないと感じつつ、自分は全く自分の思いを伝えていないのですが・・・苦笑。
分かってくれない!!とイライラしたり、悲しんだりすることがよくあるんですね。
そのたびに、自分の心に向き合って、私はどうしたいのか(誰にどう感じていて、何を伝えたい?分かってほしい?等)を確認しています。

分かってあげなきゃいけないという訳の分からない義務感!?には、私自身が分かってもらえないと感じてきた私の中の背景があり、息子には同じ思いをさせたくないという気持ちの現れだったんだなと気づいたんです。

◆自分と同じ思いをさせたくないは親の愛情なのか?

ハグ親子男

私の分かってあげなきゃいけないという義務感の裏には、実は私の中の私と同じような辛い思いはさせたくないという不安が潜んでいました。
この不安があることで、子どもの思いを理解して、子どもの意思を尊重するという言動にはならず、自分の不安解消のために、時には質問攻めにしたり、「あなたはどう思ってるの?」と問い詰める結果となったり、白黒つけようとしてしまったりといった最悪な言動になっていたんです。
これって、子どもを理解しようと思って、やっていることではなくなっているんですよね。
自分の不安解消のため、勝手に自分の思いを押し付けて、子どもの思いを分かってあげる良い母親でなければならないという自分の一生懸命さがかえって息子を苦しめることになっていたとは・・・
きっと小さい頃から、私は先回りして、息子が失敗すること・経験すべきことを避けてきたんだろうなと猛省しました。
そして、それは親の愛情ではなかったなと気づいたのです。

学校に行く・行かないは息子の問題。
私と同じような経験をしても、息子が私と同じように感じるかはわからない。息子の成長のためには、いろんな経験を積むことが大切。
今はそんなふうに思えるようになりました。

私は、自分と同じ思いはさせたくないと無意識的に考えてしまった親なので、皆さんがどんなふうに考えて子育てしていらっしゃるのかはわかりませんが、「自分は自分、子どもは子ども」ときっちり線引きして、日々向き合えている方はすごいなぁ!って尊敬します。

◆一番の理解者であるために・・・

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私の思いグセや思いの背景、失敗談はいかがでしたか?
分かってあげなきゃいけないって思っていたけど、今は無理に分かろうとしなくてもいいと思っています。
理解する=分かる じゃなくていいっていうか・・・
ただ「あなたはそう思うんだね・・・」と認めてあげることが何より大切だなって思っています。
いつになったら学校に行けるんだろう?
学校に相談した方がいいかな?何を相談すればいい?
といった不安が全くないわけはなくて、日々そういう不安と格闘しながらも
あえて曖昧にしておくという感じです。
結局、誰にもわからないし、正解もない。
今の息子でOKってことだけははっきりしているから。

子どもが不登校になって、何人かの支援者の方から
「息子さんはまだ小学1年生。お母さんもお母さん7年生だからね!」
と言われ、最初は自分の親としての未熟さを責められているように感じて辛かったし、自分の子育てを後悔し、自分で自分を責め続けました。
でも、当時だって子どもにできる精一杯のことをやろうと思っての結果。
子どもが不登校になって後悔する気持ちも、子どもを思っての気持ちだと思いました。
そのことに気づいたら、大事なことを気づかせてくれた(しかもこんなに早い段階で笑)息子に感謝したいし、息子を思う気持ちは誰にも負けない!
私は今からでも変われるし、遅くないんだって思っています。
でも、やらなきゃ!!じゃなくて、無理せず自分のペースで、できることから・・・それが今のモットーです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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