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現場で感じる暴落前兆!?簡単に紹介がいただけるような商品は・・・そんな局面は・要注意! 証券営業の現場で感じること

 証券会社で営業の仕事をしていると、お客さまからの評判が良く、さほど知人の紹介を依頼しなくても、自然にお客様の方からご友人・知人の方を紹介いただける商品が出てくることがある。

今までの経験からすると、毎月分配金、もしくは利金の取れるような商品(投信や債券)であることが多い。
今は、少なくなってきたが、毎月分配型投信などが一例である。

そういう商品は、過去の実績が良く、今まで保有していた顧客は、非常に満足していて、その実績が続く程、知人にも紹介したいと感じてくれるのだろう。

私は、何度か経験があるが、そのような顧客紹介が多くなるような局面は、その商品に組み入れられているような運用対象は、ほぼピークアウトしていることが多い。

大手・準大手・銀行系証券会社等で問題なっている仕組み債も、1年前ぐらいがピークだったのだろう。アメリカのハイテク株も、振り返えると2021年の11月が天井だった。

今も、世界の株式で運用する投資信託で、毎月分配型のもので人気の商品がある。この商品もお客様からの紹介をいただくことの多い商品だ。

お知り合いの方をご紹介いただいた以上、マーケット環境・リスクなどきちっと説明した上で、ご理解いただいた方に購入していただく。
ご購入いただけるのは、嬉しいことだし、営業成績にもつながることなので、とてもありがたい。

しかし、反面このような商品やマーケット環境というのは、危険だとも感じている。

リーマンショック前もそうだった。
当時、とある毎月分配型の投資信託があり、多くのお客様から知り合いの方を紹介いただくことが出来た。語弊があるかもしれないが、主婦の方からの紹介が多かった。

投資家の方が、本当に考えなければならないのは、その商品のそれまでの実績ではなく、これからのマーケット環境において果たしてどれだけのリターンを得ることが出来るかである。

例えば、今であればコロナ後の過剰流動性によって演出されていた相場によって、海外株運用で為替ヘッジのないようなものは、株高・円安の恩恵を受けて良かったのだろう。
毎月の分配金も、その環境下だから高いものが維持できていた。

今後、株式マーケットが更なる大幅下落をするようになれば、分配金も維持出来なくなり、分配金も段階的に引き下げになることだろう。

現在は、金融リテラシーが向上してきていて、そういうものに左右されない方の方が多いが、やはり一定数の「毎月分配」信者的な方は存在する。
日本人は、毎月分配という商品を好む傾向にあるのだろう。

私も商売なので営業をするし、出来る限り正直な気持ちを伝えて顧客と向き合っているつもりである。それが購入に繋がる。
その結果はどうなるか分からない。
いい運用が継続されるかもしれない。そうでないかもしれない。

ただ、過去の経験からして、暴落の恐怖に対する気持ちは拭いきれない。

シグナルが出ている気がする。
いつかくるその時に備えるべきだろうと思う。



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