賃金に関する用語解説

1.定期昇給とは
賃金表に基づいて年齢が1歳、または勤続が一年増えることによって賃金    が増額されること。賃金表は就業規則で定められているもので、定期昇給を実施するのが大前提で、本来は定期昇給の実施を要求、交渉する必要はないといえる。


2.定期昇給相当分とは
先輩と同じ年齢、勤続、能力、勤務、成果となったときに同じ賃金となるために必要な金額。
→給料差÷年齢差

3.ベースアップ(ベア)とは
 ベースとなる賃金表を引き上げる(ベア)ことを指す。賃金表は労働力の価格表であるから、これを値上げすることはベースアップといえる。
※要求、交渉の考え方として定期昇給相当分とベースアップ相当分は区別して考える。

4.賃金カーブについて
・賃金カーブとは
賃金の上昇具合を表す曲線のことを指す。若年者にとって、その企業において、自分が辿って行くだろう賃金のおおよその姿を示す。
・賃金構造とは
 長期的な雇用を前提に職務経験や企業内教育を通してスキルアップし、それが地位や処遇の改善に結びつくという日本型の人事処遇システムを端的に示すもの。


5.賃上げについて
「定期昇給」と「物価上昇分」が賃上げの根拠として、用いられる。これらを獲得すれば、今の生活水準を維持できることから「生活維持分」という。さらに上積みをすれば生活改善に繋がるため、この上積みを「生活向上分」という。


6.所定内賃金とは
所定労働時間に対応して毎月決まって支払われる賃金を指す。(一時金、超勤代を除く)


7.基本賃金とは
所定内賃金のうち諸手当を除き、全員に毎月支払われる賃金のことを指す。


8.成果配分を一時金対応とする場合
時間外割増や退職金など計算するときのベースは月齢賃金であるため、月例賃金に少しでも多くの成果配分を求めるべきである。

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