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いい子って、誰のため?

【おことわり】この内容は、以前別のサイトに書いたものです。


凶悪な少年犯罪が起こるたびに、「あの子は、普段は大人しくていい子なのに...」という話をする人達がいますが、何か起こるたびにこう言う人が多い現実に少し違和感を覚えます。確かに生まれてきた我が子をいい子に育てない親はいないでしょうが、ではいい子っていうのは何をもっていい子なんでしょうか?という疑問がどうしても湧いてきます。というのも、親の前だけで素直になり、それ以外では正反対の性格であってもいい子なんでしょうか?


親は子供を応援するつもりでこうしなさいああしなさいと言っていても、ものによってはそれがかなりのプレッシャーになり、それに耐えられなくなっていき、現実逃避にだんだん走っていきます。これが最悪酷くなってしまうと弱いものいじめしたり、犯罪に走ったりします。犯罪ができない子は逆に自傷行為や最悪自殺に走る可能性もあります。


親は我が子をいい子に育てようとしますが、いい子というのが結構曖昧なもので親の言うことを何でも素直に聞いて、親の思うとおりに育ってくれればいい子だというなら、それは間違いではないでしょうか?特におとなしい子の場合は、これがやたら顕著に現れています。子供の意志で動いてるつもりが実は親の意志でここまで来たというのも珍しくありません。


じゃあ、親が希望するいい子って...と考えると、大抵は自分の育った環境であったり、さらに親からそうやって育てられたりというのが多いでしょう。だけど、自分の育った環境でいい子になっても、子供に同じ環境を押し付けて同じようになるとは限りません。やはり、大人が子供にいい子を押し付けるのはやめた方がいいんではないでしょうか?それが地域にいじめや犯罪を作らせない最善策だと思うのですが。


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