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59. ノーベル化学賞 吉野彰さん

昨日からノーベル化学賞で話題の吉野さんは大阪府出身で71歳。ちょうど、うちの親父と同じ団塊の世代となります。ノーベル賞の輩出者が多い京都大学大学院を修了後、旭化成に入社されて、電池の研究開発部門の責任者などを務められた方です。

私はエンジニアなので、過去の研究開発の経緯を調べてみましたが、昔から吉野さんは、「充電できる電池」の小型化と軽量化を目指されていたようです。

<吉野さんの主な特許>

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特許を調べていくと、昭和59年には二次電池の研究内容についていろいろとアプローチしていることが垣間見えます。今回は、「コバルト酸リチウム」という化合物の電極と炭素繊維の電極を組み合わせることで現在の「リチウムイオン電池」の開発に成功されています。

小型で容量の大きいリチウムイオン電池は、今ではスマートフォンやノートパソコンといったIT機器には欠かせないものとなりましたが、当時はまだそういったモバイル製品はありませんでした。30年以上前から未来を見通す力があったのは、ホント素晴らしいことですよね。

昨日のテレビで吉野さんが会見されていましたが、リチウム電池は大容量の電気をためることができることから、電気自動車が世界中に普及すれば太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーから発生する電気の蓄電池として利用が広がると言われています。
私の大好きなサステナビリティ=持続可能な循環型社会、エコな技術として多くの方々から高く評価されているようです。

また、日本人がノーベル賞を受賞するのは去年の生理学賞を受賞した本庶佑さんに続き27人目となり、化学賞は8人目となります。

ノーベル委員会より
ノーベル化学賞の受賞理由について、ノーベル委員会は、「リチウムイオン電池は、軽くて、再充電できる強力なバッテリーでいまでは小型の携帯電話やノートパソコン、電気自動車などあらゆるものに使われている。太陽光や風力などのエネルギーを十分ためることができ化石燃料が必要ではない社会を作り出すことも可能にする」

今回、お話しを聞いていてユニークな方だなぁ思ったことがあります。

「研究者は頭が柔らかくないといけない。それとは真逆で、しつこく最後まであきらめないことも必要だ」。また「剛と柔のバランスをとるのが難しく堅いだけだとくじけてしまう。壁にぶちあたったとき、『なんとかなるわね』という柔らかさが必要だと思う」

このバランス感覚こそが、他の方にはない吉野さんの強みであり、ノーベル化学賞を引き寄せた独自の法則だと感じました。

私はいちエンジニアでもありますが、スマホやパソコンなど日常から使っている、いち消費者として改めてリチウム電池=吉野さんに感謝する1日となりました。

それでは、また。


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