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境目なんかあってないようなもんだ

2014年6月、初めてひとりで行った外国は台湾だった。

台湾を選んだ理由は特になく、ただただ海外に行きたかった。

当時、行ったことのある国は、修学旅行で行った韓国のみ。それも自分で選択した訳ではないから、自分の意思で決めて行った国は台湾が初めて。

その頃は英語も全然しゃべれなかったし、思いついたままに航空券を買い、下調べもたいしてしていなかったから、不安は大きかった。

緊張のまま台湾桃園空港に着き、なんとか台北市街行きのバスに乗る。バスから見た景色は、なんでもない畑の風景とかだったはずなんだけど、日本には絶対にない風景だ、と強く感じたのを覚えている。

日本ではなかなか見かける機会のないヒュンダイやfordの車が周りを走っている新鮮さを感じつつつ、それ以上にたくさんの日本車が走っていることに感動もした。日本の自動車メーカーは本当にすごいんだな、って。

その他には、6月の台湾はとても暑かったこと、バイクの数がもの凄かったこと、駅前に上戸彩の大きい広告が出ていて驚いたこと、臭豆腐の臭いがキツくてとてもチャレンジする気にはなれなかったこと、フリーWiFiを探して彷徨ったこと、泊まった宿で出会った人と、色々な話をして一緒にサッカーのW杯の試合を観たこと、夜市の活気、おいしいごはん、日本との繋がり、なんかが印象に残っている。

行き当たりばったりの、初めてのひとり海外旅行にしては楽しかったなと思う。

そして今週末、それ以来2度目の台湾へ行く。

台湾人の友達の結婚式が目的なんだけど、4年前は、自分に台湾人の友達ができて、そして結婚式にまで出席することになるなんて全く予想だにしていなかった。

海を越えた先にも友達がいるってなんだか格好いいな。という思いももうなくなって、それでもまだ当たり前のように彼らと友達であり続けることが出来ているのがうれしい。ただ単に、遠くに住んでいて違う言語を話す友達、ってだけだ。

まだまだ知らないことばかりで世界は広いと思う一方で、こと人との繋がりに関して言えば、世界は意外と小さくて近い。

こう言えてしまう今の時代に生きていることは、たいへんありがたいことでもあるなあ。

今日もありがとう、またね。

「スキ」が元気のみなもとです!