あんたら最高じゃ

じぶんにとって特別なアーティストっていると思う。ぼくにとってのそれは「くるり」と「ポルノグラフィティ」。

ここ数年はSpotifyを利用するようになって、音楽の聴き方も変化してきた。好きなアーティストの曲・アルバムを何度でも聴いていたのから、既存のプレイリストや、自動で自分向けに作られたプレイリストで、たくさんのアーティストの曲を広く浅く聴くようになった。

知らなかったアーティストとの出会いが増えたのは、単純に楽しいしうれしい。音楽ライフの充実度は確実に上がった。

でも、どれだけ新しいアーティストを知って、いい曲をたくさん知っても、周期的にくるりとポルノグラフィティに戻ってきては、彼らの曲ばかりを聴き込むというのを何度も繰り返している。

ぼくが音楽を聴き始めたきっかけがポルノグラフィティだった。中学一年の時、ベタに『アポロ』にはまって、ベストアルバムを聴き、そこからどんどん広がっていった。

くるりを好きになったのは大人になってからだった。昔ある人から「くるり、すごくいいよ」と教えてもらって『ハイウェイ』を聴いたときは、良くも悪くも思わず大した興味を持てなかった。その数年後、なんとなく思い出してまた聴いた『ハイウェイ』はあの時と同じ曲だとは思えないくらいいい曲だった。

あの日、あの時期、この曲を聴いていたなあ、という風に思い出と紐づいている曲も多くある。

卒業式の前日の夜、布団の中で聴いていた曲。
バイトが遅い時間に終わって、すっかりひと気のなくなった夜道で自転車を漕ぎながら歌っていた曲。
フィリピンで英語の勉強をしながら聴いていた曲。
好きな子と行ったカラオケでうまく歌えた曲。
辛いときに聴いていたら泣きそうになって、スキップした曲。

これからも、いろいろな思い出とたくさんの曲が繋がっていって、自分の中に残っていくのかなと思う。

もう長いことライブには行けていないんだけど、ポルノグラフィティのボーカル昭仁さんがライブの最後に必ず、

「あんたら最高じゃ!!自信持っていけー!!胸張っていけー!!」

と言う。

でも違って、「最高なんはあんたらじゃ。」と、ぼくは彼らに言いたい。

今日もありがとう、またね。

「スキ」が元気のみなもとです!