本当の原因は何か?

すこし古い3冊の本

『ヒーリング バック ペイン』
『腰痛は怒りである』
『心はなぜ腰痛を選ぶか?』



この3冊はいずれも1990年代後半から2000年前半にかけて出版されたもので、心身相関の面から体のトラブル改善プログラムを提案した本です。
『ヒーリング バック ペイン』は全米でもベストセラーとなり 
著者のジョンE サーノ博士は痛みと感情の関係を暴き 数万人の腰痛患者を救ったと称えられました。
「誰でも(腰痛の原因となる様な)心の問題(ストレス)は抱えているものでそれは特別なものではない。」と述べています。
腰椎椎間板ヘルニアなど、いかにも痛みが出て当然だと思われる状態であっても、
痛みが出る人とでない人がいますが、腰以外で神経が圧迫されていたり腱の炎症によって痛みが出ていると思われるような
ケースでも、無意識下の抑圧やストレスが大きな原因になっている心身症によって起こる緊張性の筋炎症(TMS)が多く原因を占めているとも述べています。
『腰痛は怒りである』ではさらに詳しく述べられています。日本では成人の役80パーセントは腰痛を経験していると言われていますが、精神的な不安からなぜ腰痛が起こりやすくなるのでしょうか?
この点ついて弊社のキーコンセプトである『カラダは感じなければ動かない』AWARENESS ANATOMY®から説明したいと思います。

アクセルとブレーキ

歩行を司る脚には大きく役割を分けると、太もも前側がブレーキ、太もも後ろ側がアクセルの役割があります。前側のブレーキはかかってくる体重を支え 後ろ側のアクセルは蹴って加速する役割りを担っているのですが、恐怖や不安から精神的に不安定なになるとついつい心も前に進めなくなります。実はこの時カラダも太ももの後ろ側も固め加速して前にスムーズに進むことができなくなっているのです。

カラダもココロ

カラダもココロも前に進みたいがなかなか進めないと言った心身相関が起きているわけです。このような状態ではカラダの動作全体に連動性や連鎖は起こりませんからカラダの重みを股関節が受け止めることができなくなるので体重移動がスムーズに起こりませんその負担が腰への痛みとなって発症するわけです。それにプラス、ストレスからくる緊張が追い打ちをかけるのでたまったモンじゃありません

改善プログラム

サーノ博士は『心はなぜ腰痛を選ぶか?』の文中で
自分の性格を変えるのではなく、受けとめ方をかえるだけで、様々な症状が軽減する、という事を述べています
信じがたいことかと思いますが、受け止め方だけでも変化が出るのです。
同様にカラダの側もストレスを受けている瞬間に固まってしまう事を『知覚』できるようになると
痛みなどのトラブルから解放されやすく大きなトラブルは起こり難くなります
心の受け止め方のみならず、カラダに起こる変化も『知覚』することはトラブル解消の大きな源泉になるのです。心身相関の面からいろいろなアプローチをかけたのですが結局は効果が出なかったといった話も多く聞きます。自分の受け止め方が変わることでトラブルは改善すると言ったことは理論的には理解できるが効果は実感できないと言った話もよく聞かれます。筆者個人の経験から私見を述べさせてもらうとその様な方の多くは『心の受け止め方』に集中しカラダの中に起こる変化『知覚』を感じ取る余裕がなくなっている感じがあります。なんとか治したいと『カオス』な状態になっていることは理解できるのですが『知覚』にはその人を本来の状態に戻す力が備わっておます。つまり問題の原因を教えてくれるのです。『心の受け止め方』のみならずストレスを受けた時や体を動かした時に生まれてくる『知覚』はいつも私たちに正解を語りかけいます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?