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【拘束的ムダ時間】

たいして面白くないタクシー運転手の世間話。

必要ないと思われる授業。

良い気分で服見てるのにどうでもいいことまで語り出すアパレル店員。

社交辞令で酌み交わす酒など、ドブに捨てたような時間は腐るほどある。

こういった時間のことをボクは『拘束的ムダ時間』と呼んでいる。

寝過ぎたとか、ケータイいじり過ぎたとか、自分自身が引き起こしたムダな時間ではなくて、他者に巻き込まれて発生したムダな時間のこと。

もう簡単に言えばこんなの事故だ。嫌がらせだ。

それなのに彼らは何の悪気も無くボクたちの時間を奪いにくる。

そして人の時間を奪うのは彼らだけじゃない。

キミもだし、ボクもだ。

ボクたちは誰かの時間を知らず知らずのうちに奪いながら生きている。

『拘束的ムダ時間』は自分だけが被害者じゃない。

だから「やめろ」と言えないのがすごく悔しい。

すごく悔しいから最低限主張するようにした。

タクシー運転手には「集中したいので」と。

先生には「どういうところで使うのか」と。

アパレル店員には「結構です」と。

社交辞令の飲み会などいくら断ったか分からない。

そしてその先で待っていたのは時間の最適化だった。

したいことをする為の時間や、するべきことをする為の時間が圧倒的に増えた。

タクシーでは本やパソコン作業。

授業中は内職して心理学やトーク術を学んだ。

服選びにかかる時間は短くなって。

断った社交辞令の飲み会をしてる時間に次の日の資料を作った。

自分の夢の為に時間を使う。

その時間を惜しみなく使う。

ムダな時間を過ごしてるとウズウズしてイライラもしてたけどそれも無くなった。

最高だ。

最高だったけど、一周回って次は『拘束的ムダ時間』を活用したいと思った。

この世の中の母数で考えると、圧倒的に人の時間を奪う人間の方が多い。

こんなことツラツラ書いてる奴でさえ人の時間を奪ってるくらいだ。

「ならそういう相手に慣れ、そういう環境を活用しよう」と思った。

これが結構面白い。発見が多かった。

タクシー運転手は人と接する量が多い為、掘れば掘るほど色んなことを知っている。

意味の無い授業だと思っていた化学の知識が、なぜか営業トークの中で相手の心を掴むキッカケとなった事もある。

アパレル店員の話を聞いてたら値引き交渉に成功した。

社交辞令で酌み交わした酒がボクには合わないと知って女性の前で恥をかかずに済んだ。

『拘束的ムダ時間』に屈しちゃダメだ。

支配されちゃダメだ。

ただボーッと過ごしてるだけならその時のキミはただの死体だ。

何の意味もない。

もっと生きたかったアイツに是非、命を譲ってやって欲しい。

キミはキミの為に生きた方がいい。

主張するのか活用するのかそれ以外の選択肢を取るのかはキミ次第だが、誰かに時間を奪われてムダな時間を嫌々過ごすのは早くやめた方がいい。

キミの人生だ。キミの自由だ。

大丈夫。そんな奴、一生会わん。

ボクにできる事があれば何でも言って下さい。

   Freedom For Dream 〜夢の為の自由〜

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