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美しいロシアの田舎 -マンドロギ-

Day4

スヴィリ川、ヴェルフニエ・マンドロギ


Доброе утро !! (ドーブラエ ウートラ)
朝7時に目が覚める。簡易的なベッドなため固く、また窓からの冷気で寒く予定より早く目が覚めてしまった…。
ひとまずスマホを起動し見てみると電波のところにEの表記…。電波が見たことも無い表示になっていた。ほぼ圏外といわんばかりの電波の悪さ。どうなってんだと外を見てみると世界の車窓からのような風景が広がっていた。

いやこれは…。一瞬電波が入ったので現在地を調べようとGoogle先生を起動。
船は寝ている間にネヴァ川を抜け、オネガ湖を横断しスヴィリ川に入っていた。とりあえず朝ご飯まで時間があるからと外に出てみる。

いや驚くほど何も無い…。ロシアの田舎へ本当に来たことを実感した。それと同時に海外に住まなければ体感しようが無い大陸の旅が始まったのかとも思った。
電柱の何とも言えない古さと日本には無い形。

おっと
船の中の写真。前回の記事で上げるのを忘れていたので、朝食前に一気に。ついでに行く前に想定で作った航路のメモ(日時は想定)

朝食は食堂でビュッフェ形式。パン、チーズ、ハム、6種のおかず、サラダ等。他数種類で構成されている。これもまた美味しかった。ヨーグルトは蜂蜜かコーンフレークで食べる。

KROK screening of the competition program No.4 でアニメを鑑賞して、そのあとNo.4までの作品の講評会ともいうべきCoffee break with the directorsに参加。これが英語とロシア語の講評で、結構難解な単語が頻発…。多摩美のプロダクトの講評よりはマシだけど、日本語ではない以上聞き取りに問題あるとコミュニケーションが取れなくなる。これから英語のスキルアップが必須になりそうだった。
それにしても、ロシア人のおばさん的な体格の手前の人と、奥のスターウォーズに出てくるドゥークー伯爵的な顔のおっさん、普通に知らないまんま目の前にいたらこえーよ…。韓国からただ一人単身この映画祭に参加したキムに撮影依頼もされて結構撮った。韓国からは初の参加なのだそう。写真見るとみごとにまあアジアで固まっている…。


そうこうしているうちになんか村が見えてきた。

船はヴェルフニエ・マンドロギに到着した。この村は、レーニングラード州にあるロシアの田舎の生活を現在に残す村。テーマパークとして作られたらしいが、村として人が住むように機能している。陽気で職人堅気な人達が白樺に囲まれた村で家畜を育て、ペレスタ等、伝統工芸品を作っている。
このロシアのカレリア地方で、かつて住んでいたヴェップス人はナチスドイツの軍に抑留され、2度とこの地に戻ってこなかった歴史がある。
マンドロギの停泊地が見えてくると船が並列で並んでいる。どうやって降りるのだと思ったがこのクルーズ船は並列で橋渡しにし、隣の船を跨ぎながら渡るのだという。

低コントラストな曇り空の元マンドロギに降り立った。白樺が立ち並ぶ森に囲まれたその村には木造の家が立ち並んでおり、真ん中の広場では青年たちがサッカーをしていた。馬車がおばさんたちを乗せて村を一周していく。
色とりどりのカラーで装飾された建物、特大の滑り台のような建物面白い建物が立ち並ぶ。3時のオープンランチまで1時間半ほど。村を回ってみた。

観光客がいるから薄れているけど、中世ファンタジー感が漂う。ちなみにこの村は雪が降る時期にはほとんど人が来なくなるらしく、異世界感が漂うらしい。建物には職能別にポスターが貼られていることをあとから知った。見つけたのは鍛冶屋ぐらい…。

サーベル?らしき剣は根元がねじられている。金属的にそこは弱くならないのだろうか…。戦闘に使わないからいいのだろうけど。

日本の田舎でもよく見る網とか縄とか劣化すして良い味出すやつ。

壺や鍋が柵に乗っけられている。

鍛冶屋のポスター。

十字架…???十字剣?

窓がかわいい

スヴィリ川を望む

プライベートハウス。でもなんか童話的な。

ここで終わる電柱

♡♡♡

橋の形をした渡し船。

セントラルゾーンに戻ってみると牛が。

馬車ではしゃぐおばちゃんたち

木で表す曲線で構成されたタマネギ屋根や像がかわいい。

職人さんのお店に寄ってベレスタを買ったらば、やっとご飯!!!
オープンランチということで外でバーベキューと音楽と。

飲んで騒いでってロシアのイメージじゃなかったけど、ロシア人のユリアさんに聞くとこれがナチュラルロシアなんだそう。スープが一気に冷めるぐらい寒かったが、それでも楽しむ雰囲気が漂っていた。そのまま夕方になり、とは言っても日没はまだ先だが船の出港時間。船に乗ってマンドロギを発った。

この日の夜スヴィリ川を登る水門へ。これでも浅い方で、船から見るとコンクリートの壁しか見えない。
サンクトペテルブルクからモスクワまでこのような水門がいくつもある。サンクトからは上りになるため船は階段式で上昇していく。


そのあと、睡魔が襲ってきたのでそのまま寝ることにした。

次の日はカレリア共和国に船は突入。ロシアクルーズの中でもかなりピークなところに入る。キジィとペトロザヴォーツク。前編後編で、お楽しみに。

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