地上を天国に変える秘訣

大きな喜びを人は追い求めます。
大きな喜びとは、思わぬ幸運や大きな仕事の成功、結婚やマイホームの購入などの大きな満足感を伴う経験のことです。
しかし、日々を充実して満たされた生き方をしたいなら、小さな喜びこそが大切になります。

仮に、大きな喜びを100としたとしましょう。
そして、日常にあるちょっとした良いことや恵まれていることといった小さな喜びを1としましょう。

1日過ごす中で大きな喜びに出会うことは滅多にないでしょう。
1年の中で見ても数えるほどではないでしょうか。
逆に小さな喜びはありふれています。
1日の中で100個の小さな喜びに気づけば、大きな喜びと同じような満足感を得られるでしょう。
これが地上を天国として生きる人の秘訣です。

小さな喜びはありふれています。
気づこうと思えば、どこにでもあります。
本当に静まった、繊細な心には、一呼吸の中にすら喜びを見出せます。
息を吸う時、わずかな喜びがあります。
息を吐く時、リラックスがもたらすわずかな喜びがあります。
手足を自由に動かせることにも、小さな喜びはあります。

逆に大きな喜びはボーナスのようなもので、期待すると大抵失望します。
大きな喜びを追い求めて、目の前にある喜びに気づかず、満たされない想いを持ちながら彷徨い続ける…
これを地獄と言います。
より大きな喜び、より大きな快感と求めて行くと、それには終わりがありません。
また刺激には慣れていきます。
どんなに大きな喜びでも、次に満足を得るにはもっと大きな喜びが必要になるのです。

ですから、小さな喜びをきちんとキャッチできる感性を磨くことが大切になるのです。
それは今ここに存在するマインドフルネスと日々感謝に意識を向けることで磨かれていきます。