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Day7イタリアバール巡り 新しい消費

Ciao!
朝の電車に飛び乗りローマへ。
今日が実質最後の日。高校同期と大学後輩とイタリア駐在のお兄さん、3人の日本人と大合流の予定。
久々のイタリアの電車で、早速洗礼を受けた。僕の席のはずだが誰か座ってて楽しそうにおしゃべりしている。
そう、基本的に席は守られない。番号を確認して自分の席に行って堂々と座っている人間を目撃し、泣く泣く近くの空いている席に腰掛けるということはすでに何回も経験してきた。。。



ローマに到着、一件打ち合わせ。使ったお店はバールというよりはアメリカ的な「カフェ」。イタリアの匂いはあまりしなくて、もっと先進的で「今どき」な空気が流れている。


エスプレッソは一般的に何種類もの深煎り寄りの豆をブレンドして店の味をつくっているが、この店でもみられるように単一の豆を浅煎りで提供したり、ハンドドリップコーヒーを提供する店が確かにイタリアにも現れてきているらしい。
Wi-Fiがあると聞いて訪れたものの、最近「コーヒーを楽しむための店」へシフトしたようで「パソコン禁止」の張り紙が何枚も。勉強に使う学生たちを排除したらしい。回転率、売上、客層の変更。思い切った戦略をとったのだろう。


2018年まで入ってこれなかったスターバックスコーヒーも着々とイタリア各都市に出現してきている。
スペシャルティコーヒー傾倒のコーヒー豆へのこだわり、「コーヒーを楽しむための空間」の出現。イタリアに存在する新しい消費の流れの一端を垣間見た。
若い人はこれまで主流の「バール」は時代遅れのものと見ているのかしら。


昼ごはんは歩いていてバッタリ出会ったお店へ。カルボナーラ、アマトリチャーナとローマ伝統のパスタを押さえ、初のローマピッツァも食す。3人いれば一度の食事で食べれるものが増えてハッピー。
ブルスケッタは完全に店の兄ちゃんからのサービスだった。帰り際手を振ってくれた、かわいいぞイタリア兄ちゃん。

バチカン市国へ向かう同期&後輩を送り出し、バール巡りへ。

マキアートが2.5€は流石に高いが

クラシックなバールはカウンターを残しながらも奥やテラスでゆっくりできる構造。誰に使ってもらうか、余地を残してお客さんが選べるようにしている。本に紹介されていたくらいだ、この店は昔からずっと人気なのだろう。


そして次に行ったお店。真っ黄色にデザインされた店舗と商品。豆にこだわった店であることは一目瞭然。
そしてここのカウンターで受けたサービスが最悪だった。
そもそもイタリア生まれでバールマン教育を受けたであろう人が誰もいないカウンター内。「砂糖入れるか?」こちらで決められないシステム。どうせ入れるからと頼んだものの自分では入れない大量の砂糖に、かき混ぜられてか泡立ったエスプレッソが到着。
ここはたしかにイタリアにあるバールだけれど、僕の知っているバールじゃない、別の何か、「観光地」になっている、成り下がっている。経営は大変うまく行っているのだろうが、ここには僕の大切にしたいものが何もない、ということは分かった。
今回のバール旅で最も鮮烈な経験の一つだった。



「ローマのピラミッド」があるPiramideへ移動して、この夏軽井沢でご一緒したローマ駐在のお兄さんと合流。
彼が通う日本酒を愛するイタリア人コンビが経営するエノテカへ向かう。
愛の込もったオタク性強い店員2人の熱いワイン、日本酒トーク。信頼できるなー。人柄って本当に大事だ。彼らとの関係性をつくって現地で生活しているお兄さんがまたカッコいい。
ちょっといいワイン2本購入。地元石川県の日本酒を沢山選んで置いてくれている彼らのことを、彼らから買ったワインを飲みながら日本で語る。帰国してからの楽しみができた。


バチカン市国から帰国した2人も合流し、夜はエノテカでフランチャコルタを1本空けて、トラットリアへ。

カボチャの花にモッツァレラや生ハムなどを詰めて揚げた前菜、牛テールの煮込み、パンナコッタ、ティラミスなど4人もいるといろんなものが食べられて楽しい。みんなでご飯ってやっぱりいいな。


お兄さんも僕も明日イタリア出国なので、トラットリアで解散。
と見せかけて、最後にクラフトビール好き後輩にイタリアのクラフトビールを飲ませようとビッレリアへ。
ビール一杯にあーだこうだ語る。こういう時間をつくれるのがクラフトビールの価値だと思う。
クラフトビール屋がたくさんあるイタリア本当に好き。


明日朝イチの帰国を残してローマ旅も終了。
ここまで全行程を楽しみ切ることができた自分の体力に拍手。
Day8は長かった旅のまとめにします。

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