Hyperledger Iroha を学ぶ(3回目)Hyperledger Iroha のインストール
こんにちは。
このブログでは、ブロックチェーン関連を中心としたテック系の情報の紹介をしております。
この連載では、「Hyperledger Iroha」について、勉強してきます。
公式のドキュメントと、最近購入した参考書(※)の内容を参考に、簡単なサンプルシステムを少しずつ構築していきます。
※参考書はこちらです。
今回からは、実際にHyperledger Irohaの環境をインストールしていきます。
2つのDockerコンテナ
Hyperledger Irohaは2つのDockerコンテナで構成されます。
ひとつは「iroha」と、もうひとつは「some-postgres」です。
irohaコンテナは、Hyperledger Irohaプログラムを実行する役割を持っており、ブロックチェーン自体もこのコンテナに含まれています。
some-postgresコンテナには、その名の通り、「PostgresSQL」のデータベースが搭載され、ブロックチェーン以外のHyperledger Irohaに必要なユーザーの情報などが保存されています。
Dockcerのインストール
それでは環境構築を進めていきます。
構築する環境については前回の記事を参考にしてください。(こちら)
ここからの手順は、Virtual Box上にUbuntuの仮想マシンが構築できている想定で進めていきます。
Ubuntuでターミナルを起動します。
curlコマンドをインストールします。
sudo apt install curl
Dockerのインストールに必要なモジュールをダウンロードします。
sudo curl -fsSL get.docker.com -o get-docker.sh
Dockerのインストールを実行します。
sudo sh get-docker.sh
Dockerのバージョンを出力して、インストールができていることを確認します。
sudo docker -v
コンテナの構築
次にDocker上に、Hyperledger Iroha用のネットワークとコンテナを構築していきます。
まず、"iroha-network"という名前のネットワークを作成します。
sudo docker network create iroha-network
次に、ブロックチェーンを格納するためのボリュームを作成します。
sudo docker volume create blockstore
Postgressコンテナを"some-postgres"という名前で作成します。
sudo docker run -it -d --name some-postgres \
-e POSTGRES_USER=postgres \
-e POSTGRES_PASSWORD=mysecretpassword \
-p 5432:5432 \
--network=iroha-network \
postgres:9.5
次に、Hyperledger Irohaのコンテナの作成ですが、Hyperledger Irohaのコンテナはgithubから取得するため、先にgitを入手します。
sudo apt install git
gitコマンドで、Hyperledger Irohaのコンテナをコピーしてきます。
sudo git clone -b master https://github.com/hyperledger/iroha --depth=1
Hyperledger Irohaのコンテナを"iroha"という名前で作成します。
sudo docker run -it -d --name iroha \
-p 50051:50051 \
-v $(pwd)/iroha/example:/opt/iroha_data \
-v blockstore:/tmp/block_store \
--network=iroha-network \
--entrypoint=/bin/bash \
hyperledger/iroha:1.2.0
作成したコンテナをDockerのpsコマンドで確認します。
sudo docker ps
以下のように、作成したコンテナが表示されます。
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
092d7f8e8540 hyperledger/iroha:1.2.0 "/bin/bash" 5 weeks ago Up 5 seconds 0.0.0.0:50051->50051/tcp, :::50051->50051/tcp iroha
dff326447ab2 postgres:9.5 "docker-entrypoint.s…" 5 weeks ago Up 5 seconds 0.0.0.0:5432->5432/tcp, :::5432->5432/tcp some-postgres
作成したコンテナは以下のコマンドで停止が出来ます。
sudo docker stop iroha some-postgres
今回は、Hyperledger Irohaの環境に必要な、PostgresコンテナとHyperledger Irohaコンテナの作成手順を紹介しました。
次回以降で、実際にHyperledger Irohaを捜査していく手順を紹介したいと思います。
おわり。
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