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適したものを育てる_100日チャレンジ(57日目)

今年もいつもと同じ、「おいしい梅干しができる 完熟南高梅」を注文しました。
青梅を自宅で追熟させるよりも、完熟梅の方が香りよく、やわらかい梅干しができます。(個人比です)

南高梅は、梅の中でも高級品種として知られています。
南高梅の由来は、よくクイズでも取り上げられていて、高校の名前が関係しています。

南高梅は、明治時代に和歌山県みなべ町の高田貞楠氏が果実の大きい梅を見つけ、「高田梅」として栽培を始めました。1951年に「梅優良母樹種選定会」が発足し、5年にわたる研究の結果、高田梅が最優良品種と認定されました。調査に当たったのが南部高校の教諭と生徒であったため、校名と高田氏にちなんで「南高梅」と名付けられました。

農作物を育てるにあたり、品種の選定はとても重要です。
特に、主食となるお米は、地域の特性により品種改良が多く行われています。
私の研究も稲でした。テーマは「イネの冠水耐性遺伝子の発現を調べる」。
台風などで田んぼの稲が水浸しになる(冠水状態)になると、その年のお米の収量は激減してしいまします。
しかし、イネの中でも、水につかった状態でも強く育つ品種があります。そのイネの遺伝子を調べて、どういう状態でその遺伝子のスイッチが起動するかについて調べていました。

植物自身が突然、環境につよく変化した品種を利用する場合。

人間があえて、性質のことなる品種同士をかけあわせて強い品種をつくりだすこともあります。

研究が進み、遺伝子を組み替えることにより、収穫量の多い品種、病気に強い品種を作り出すことが可能になっています。

近年は地球温暖化をはじめとする、生育環境の変化がとてもおおきいです。
品種改良技術が進むことにより、その地域に適した作物を安定的に育てていくことが求められています。

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