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風が涼しい?_100日チャレンジ(82日目)

梅雨の晴れ間は嬉しいのですが、日差しが強く夏を感じる一日でした。
気温が30℃を超えて、街中でハンディ扇風機を持っている人も多いですね。

扇風機はモーターで羽を回し、後ろ側の空気を前側に送ることで風が起こります。
空気を循環させているだけなので、風そのものが涼しい訳ではありません。

では、どうして涼しく感じるのでしょうか。
カラダの周りにある空気は、体温で温められ、風がないとそのまま留まります。そこに扇風機の風を送ることで、空気が移動して涼しく感じます。
また、汗をかいたり、皮膚の表面に水分があると、蒸発するときに熱を奪い体温が下がります。これを気化熱と言います。
扇風機で風を送ると、蒸発が促されて体温が下がり、涼しく感じます。

打ち水をして涼しくなるのも、この気化熱を利用しています。
同じ原理を使い、涼しい風が出る機器は「冷風機」と呼ばれます。

エアコンは、室内の温度を瞬時に下げてくれます。
これは、エアコンには熱交換器と冷媒が備わっていて、部屋の空気から熱を室外機で外に出します。そして、冷媒で冷やされた空気を部屋の中に送ることで、涼しくなります。

気温が高くても、湿度が低い場合には比較的過ごしやすく、湿度が高いと部屋の温度が下がっても涼しく感じません。
冷房、送風、除湿を上手く使い分けることが、快適に過ごすコツです。

ちなみに、冷房は全身が冷えてしまうので、扇風機の方が好きです。
扇風機は電気の力で、モーターを動かすので、電気エネルギーを運動エネルギーに変換しているので、エネルギー保存の法則が成立しています。

うちわで自分を扇ぐときには、確かに涼しいのですが、うちわを扇ぐときに動かした筋肉では熱が発生しています。
この場合、エネルギーで考えると、風が当たる部分は涼しいけれど、腕は温かくなり、保存の法則が成り立っているのかと疑問に思います。
また、エアコンも室外に熱を逃がすことで、ヒートアイランド現象につながっています。
全体で見ると、エネルギーバランスと涼しさのバランスを取ることは、難しい問題ですね。

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