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疲れたら一粒_100日チャレンジ(54日目)

温度・湿度の変化が激しいですね。からだが暑さになれるまでは、熱中症になりやすいので注意が必要です。
  
熱中症予防、夏バテに役立つ食べ物と言えば「梅干し」です。
この赤い一粒には「梅はその日の難逃れ」ということわざがあるように、さ
まざまな効能があります。

梅干しには熱中症予防の塩分が含まれています。梅干しの酸っぱさは、唾液や胃液の分泌を促し、食欲増進や消化を助けてくれます。

酸っぱさのもとは「クエン酸」です。クエン酸は疲労回復の助けとなるだけでなく、乳酸を分解したり、糖質をエネルギーに変える役割も果たしています。また、カルシウムの吸収を良くしたり、鉄の吸収を促進しながら血行を良くする働きもあります。

また忘れてはいけないのが、クエン酸を含む有機酸による強い抗菌作用。
夏場のお弁当に梅干しを入れると、抗菌作用によってお弁当が傷みにくくなります。
  
万能に思える梅干しですが、塩分が多いため高血圧の方をはじめ健康志向の現代人には少々嫌われ、最近では減塩のものが主流となっているようです。

スーパーなどで手に入れることができる、減塩梅干しや、はちみつ梅、鰹節梅などは「調味梅干し」と言われて、伝統的な製法によって梅と塩だけで漬けられた「梅干し」とは区別されています。

減塩やさまざまな工夫がされた「調味梅干し」は傷みやすいため賞味期限が短くなっています。対照的に「梅干し」の塩分は18%~20%であり、微生物が繁殖できないため賞味期限は特にありません。100年ものの梅干しもあるようです。

保存食として古来から受け継がれてきた梅干しづくりには、さまざまな科学の知恵が詰まっています。
  
さて、これだけ「梅干し」と聞くと、唾がじわっと出てきたのではない
でしょうか。これは、一度でも梅干しの強烈な酸っぱさを体験したことが
ある人に起こる条件反射の一種です。

これからが梅雨と夏本番。バランスの良い食事に梅干しを取り入れてみてはいかがでしょうか。

2日続けて「梅」に関する内容になりました。梅雨も「梅」が入ってますね。昨日は砂糖について書こうと思いつき、氷砂糖になりました。
砂糖の性質も面白いのですが、あと、何日か「梅」をキーワードに書けるかも・・・

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