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明るさの定義_100日チャレンジ(84日目)

昨日は、電球が光るしくみを紹介しました。

照明をはじめとした「明るさ」とは人間の感覚であるので、からだの状態により個人差があります。
そこで、さまざまな研究により、人の感覚の平均が定められ、それを客観的な数値に置き換えることで単位が定義されています。

明るさは、その光の強さを表す単位「cd(カンデラ)」で表されます。
「カンデラ」とはラテン語で「ろうそく」という意味です。
20世紀半ばまでヨーロッパの国々では、各国が正確に作り方を定めた「標準ろうそく」1本の明るさ(光の強さ)を1カンデラとしていました。
現在の定義では、「周波数540テラヘルツの単色放射を放出し、所定の方向におけるその放射強度が1/683ワット毎ステラジアンである光源の、その方向における光度。」
なんだか難しいですが、ある範囲の方向に放出される光の量を示します。

LEDライトのパッケージを見ると「ルーメン」、「ルクス」と表記されています。
ルーメン(lm)は、光源から放射される光を、光の束の集まりであると見立てて、その束の量で光の量を表す概念「光束」です。

昔は電球の明るさはワット(W)で表していました。
ワットは消費電力を表すため、明るさではありません。
そこで、LEDの普及とともに、明るさを判断しやすいよう2011年7月以降の製品はルーメン表記で統一されています。
※100Wの電球は約1500ルーメンです。
 
ルクス(lx)は、ある面積あたりどれだけの光束が照らしているかを表す概念「照度」です。
ルーメンは「照明器具そのものの明るさ(光の量)」を示し、ルクスは「光に照らされた面の明るさ」を示しています。
同じ照明器具でも、設置する場所によって、値が変わってしまうため、照明器具を選ぶ基準にはなりませんが、数値が大きいほど明るいということになります。
照明器具を選ぶ際には、ルーメン(lm)のみを確認すると、間違いありません。
 
部屋の広さに応じた光量の目安は、6畳なら2700~3700ルーメン。8畳なら3300~4300ルーメンとなります。
部屋の明るさが暗くても、明るすぎても目には負担になってしまいます。
また、年齢を重ねると、光の明るさを感じにくくなるので、上記目安より少し大きな値を選ぶと、はっきりとものが見えるようです。
 
明るさのコントロールはできても、人間のからだの機能は調整できません・・・・・


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