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自閉症の子供に見られるクレーン現象とは??
子供に発達障害の疑いがあり、保護者面談を受けた方はあまりにも子供が小さい時のことを思い出さないといけないために大変だった経験はないでしょうか?
私も担当する生徒の保護者で同じような思いをした方の話を聞いたことがあります。
発達段階と子供の言動との因果関係の知識があってこそ、子供の一つ一つの行動や言葉に適切に着目できると思います。
今回はその中のクレーン現象をご紹介します。
クレーン現象とは?
大人(パパやママなどの他人)の手を使って欲しいものや自分のしたいことを代わりにしてもらうなど自分の要求を叶えようとするものです。
その背景には自閉症の子供によくある言葉の理解や表出が苦手なことが関係しています。言葉が出ない・遅いことが影響して言葉で自分の要求を出せないために、クレーン現象のような行動に出ます。
このクレーン現象が出たからといって自閉症というわけではありません。一般的には1〜2歳頃にしゃべり始めるので、その間は上手く言葉で伝えられずクレーン現象が見られます。その後、3歳くらいまでに消失しますので、一度出ただけで焦らずに行動観察していくことが大切です。3歳以降も頻繁に出る場合は専門機関などに相談した方が良いとのことです。
クレーン現象って例えば??
ジュースを入れてもらおうとして、ジュースに大人の手を持っていって近づける。
絵本やカードに大人の手を持って行き、絵を指差しさせようとする。
大人の手を積み木の方へ持っていき、積み木を積んで欲しいとする。
他によくある特徴としては下記の通りです。
一人遊びが多い。
目線が合わない。
新規場面が苦手で癇癪を起こしたりする。
同じ遊びをずっと続ける。
感覚の過敏さもしくは鈍感さがある。(他の人が気にならない音が気になったり、痛みに対して鈍感など)
ほかにもその子が持っている背景によって見られる行動があります。
子供の育てていく過程で参考になれば幸いです。
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