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緘黙の背景に迫る:脳システムとの関係性を考察する

ある講義ので伺った話でとても興味深く、私も思い当たるところがあるので、ぜひnoteに書きます。まず、一つの要因であり全てではないことを承知ください。今回取り上げる緘黙の背景の話ですが、脳システムによる喉の筋肉が締まることが原因だという話です。2歳ごろは母に喋りかけようと積極的に行動する時期であり、その積み重ねや保護者からの応答により語彙を積み重ねている時期でもあると思います。その2歳児が母に喋りかけようとした時に母が『ちょっと、待って』と言うことで、子供は脳からの指令により喉を締めてしまうそうです。おそらくそのようなことが繰り返されて誤学習されてしまったことで、歳を重ねても喋りだそうとした時に喉が締まってしまう現象が起こるそうです。私の思い当たるところというのは、私も緊張感がある程度感じられる場面では喉が締まる感覚があり、声の出しづらさを感じていたからです。私は緘黙はないので、2歳ごろの親子関係との関わりはわかりませんが、意図せず喉が締まる感覚があるのは脳からの指令により本能的に喉の筋肉が硬直しているのかもしれません。今回はこの話を聞いたのみで具体的な対応策を聞いたわけではありません。今ある知識として考えられるのは、緘黙になってしまう場面や私が話しかけたりしようとする場面はリラックスした状況ではなく、ストレスがかかる状況です。その時に扁桃体が恐怖などの危険を察知して防衛的な反応をした結果、筋肉が硬直して喉が締まるような感覚を覚えたのではないかと推測しています。暴露療法的に考えるとその場面を思い出して、記憶から恐怖として学習したものを忘れさせる必要があると考えています。ある意味、自分自身を実験台にして脳のシステムの書き換えをしてみたいと考えています。

具体的な対応策としては、以下のアプローチが考えられます。

  • 心理療法の受け入れ:専門家やカウンセラーとのセッションを通じて、緘黙の背後にある心理的要因やトラウマを探求し、理解することが重要です。自分自身の気持ちや経験を言葉にすることで、内面の抑圧や恐怖を解放する手助けとなるでしょう。

  • リラックス法の実践:ストレスがかかる場面でのリラックス法を学び、積極的に取り入れることが大切です。深呼吸や瞑想、プログレッシブ・マッスル・リラクセーションなどのテクニックを習得し、自分自身の身体と心をリセットする方法を見つけましょう。

  • 暴露療法の試み:自分が緘黙になるようなストレス状況を思い出し、徐々にその場面に直面することで、恐怖や不安を克服することができます。しかし、これは専門家の指導のもとで行うべきです。徐々に挑戦することで、脳は新たな学習や経験を得ることができます。

  • 自己肯定感の向上:自己肯定感を高めることは、緘黙の克服にも役立ちます。自分自身を受け入れ、自信を持つことで、他人の評価やプレッシャーに左右されずに自然に話すことができるようになるでしょう。自己啓発の本やセミナー、サポートグループなどを活用して、自己成長を促しましょう。

  • 客観視の力を高める:マインドフルネスや瞑想などの手法を用いて自身やその状況下を第三者的に俯瞰してみる力を養うことで自分の感情のみに振り回されることは無くなるかもしれません。マインドフルネスなど客観視の力を伸ばすことは緘黙に限らず、他の生徒にも生かすことができそうなのでこれから勉強したいと考えています。

特別支援教育に関わる教員や家族の方々にとって、役立つ情報となることを願っています。

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