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不安型愛着スタイルと虚言:背景と克服への道

  • 人の対応や表情に過敏に反応してしまう

  • 承認欲求や見捨てられ不安が強い

  • 自分を自分で支えられない
    孤独が苦手で人に依存しやすいので、自分で自分を支えることができません。

  • 相手の評価を気にして自分の気持ちを出せない


上記のようにさまざまな特徴が不安型愛着スタイルにはあります。通級指導の中で子供たちと接する際に子供たちの虚言を目の当たりにすることがあります。虚言一つとってもさまざまな背景があると考えています。現実と非現実の世界がごちゃ混ぜになって嘘と本当の区別ができなくなっているケースもあるでしょう。

今回不安型愛着スタイルを取り上げているのは、この愛着スタイルが虚言の背景になっていることもあるのではないかと思います。養育環境や本人の元々の特性から不安型愛着スタイルが形成され、他人の評価や表情に過敏な反応を示してしまうあまりに虚言が多くなるのではないかと考えています。こういった子供たちは大人の問いに対して自分の気持ちではなく大人が思う正解を探しているように感じます。そのため、なかなか自分の気持ちを吐露するのが難しいケースがあります。相手を喜ばせたい、自分をよく思われたいと思うあまりに後先考えずに虚言が出てしまうのではないかと考えています。

不安型愛着スタイルを克服するためには二つの力を伸ばしていくことが重要です。まずは共感力です。不安型愛着スタイルの人たちは相手の顔色や対応に敏感なので、共感力はあることが多いです。もう一つは客観視する力です。自分と相手を上から俯瞰するように客観視することが大切です。そのためにマインドフルネスや瞑想などが有効な手段とされています。自己モニタリングなども有効です。これらの方法を取り入れることで、自らを客観的に見る練習や内省が可能になります。

子供たちが不安型愛着スタイルによる虚言に悩んでいる場合、以下のようなアプローチが役立つかもしれません。まずは子供たちの信頼を得るために、共感の姿勢を持つことが重要です。彼らが自分の気持ちを素直に話せる安心した環境を提供しましょう。また、彼らの虚言の背後にある感情や思いを理解し、それを受け入れることも大切です。

さらに、客観視する力を伸ばすためには、子供たちに自分自身や他人の行動を客観的に観察する機会を与えることが有効です。例えば、具体的な事例やシチュエーションを挙げながら、彼ら問いかけることで、彼らが自己評価や他者評価を客観的に考える練習を促すことができます。

さらに、マインドフルネスや瞑想などの実践を通じて、子供たちに自己観察や内省の時間を持つことを奨励しましょう。彼らが自分自身と向き合い、自己理解を深めることで、不安型愛着スタイルから抜け出す手助けとなるでしょう。

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